堕天使の詩

堕天使 其の二十

2020/07/14 00:54
今思えば、私は純粋だったのね。

だって、白馬の王子様を信じて待っていたんですもの。

まるで、子供ね。

いつか、そんなドラマチックな出会いがあって、恋して、結婚して、それが人生のゴールだと思っていたの。

洗脳されてたのかしら?わたし?

でも、そんなこと、わたしの人生では起きなかったわ。

他の人では、あったかもしれない。

けれど、わたしには何もなかった。

純粋過ぎて、気付かなかったのかしら?

いえ、本当の人生を考えていなかっただけ。

子供のままで、純粋でいたせいで、周りをよく見ていなかったのよ。

何故を、考えていなかったの。

子供だっていつかは大人になり、いつかは、年老いていくのだってこと。

ずっと、中身が子供のままで成長してなかったのね。

でも、ようやく分かりかけてきたの。

私にあるのは、一人ぼっちの世界が待ち受けているって事。

でもね、それでも諦めなければ、まだまだチャンスがあるってことも。

分かりかけてきたところなの。

私は、そのチャンスに賭けてみたいの!

何をすればいいかなんて、わからないけど、ただ行動したらいいのよ。

行動したら、白馬の王子様だって夢じゃない!

行動すれば、全てがかわるんだから!


…やっぱり私って、諦めの悪い純粋な子供なのね。











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