悪魔界篇
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アルマロスと名乗る、アルマロスの本体こと、多重人格の悪魔に拘束されて、悠真はその悪魔のボスの所へと、連行される事となりつつあった。
その時。
「悠真ーーっっ!!」
「探したわよ、おたんこなすーー!!」
と、蓮の声と、オファニエルの声がした。
声がする方へ視線を向けると、蓮とオファニエルが、走って悠真の方へ駆けつけて来ようとしている。
「おっと!」
アルマロスの本体が、蓮と、オファニエルの行手を阻んだ。
「ダメですよ〜!慌ててきたら、子猫ちゃんが傷物になってしまいますよ〜!」
アルマロスの本体は、悠真の髪の毛を乱雑に鷲掴みし、鋭く尖った、長い爪を悠真の首元に、這わせた。
蓮の表情が、険しくなる。
「お前は、誰だ?アルマロスとは、感じが違う。」
蓮が本体のアルマロスに話しかけた。
「ほう、あなたは、あの時の、役立たずの堕天使君ではないですか〜。」
「いやぁ〜、また、わたくしに、ヤラレに来たのですかぁ〜?」
ニヤリとほくそ笑み、爪で、悠真の首をなぞった。
すると、うっすらと悠真の首から、血が流れ出した。
「痛っっ!!」
悠真が、痛みで顔を顰める。
「っ!!!」
「な、なんてことするの!!」
「川原悠真を、離しなさい!」
オファニエルが、アルマロスの本体に、氷の矢を放つ。
「ーーーっっ!」
蓮の険しい表情が、一段とけわしくなり、悠真の流す血を見て、全身が殺気だつ。
「お嬢様、手出しはなさらないでください。わたくし達は、仲間ではありませんか。ここまで、案内して下さいまして、誠にありがとうございます。クッ、あははは。」
「な、なんだって!?」
悠真は、顰めたまま、呟く。
「そうよ。だから、何?私には、私の考えがあるのよ!」
「私が用があるのは、あなたじゃないの、あなたの言うボスに用があるのよ!」
オファニエルは、アルマロスの本体を睨む。
オファニエルの睨みを受け、アルマロスの本体は、ニヤニヤと、ほくそ笑む。
「お嬢様、どのように足掻いても、無駄ですよ。所詮、私らは、あの方の掌の上で転がされているんですから。」
「アルマロス。…それは、違うと思うわ。だから…」
(わたくしの話しを聞いて!)
オファニエルが、そう、言いかけた、その時。
「クックック、ハハハハハッ!」
「どんな奴が、戯けた事を、ほざいてるのかと、思えば……。」
「アルマロスではないか…。」
「!!?」
「!!!」
アルマロスの本体と、オファニエルは訝しげな顔をして、蓮に視線を向けた。
蓮に、また、あの時の別人格が、現れたのだった。