悪魔界篇
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「ぎゃぁぁーっっ!!あ、アルマロスの亡霊ーーかあああーー!?」
悠真は、絶叫した。
アルマロスと、瓜二つの顔をした、物腰の柔らかい人間みたいな悪魔は驚く悠真の姿を見て、可笑しくなり、笑いながら答える。
「アハハハッ、そーでしたね、わたくしの分身に、会っていたんですよね〜。」
「あの時は、やられましたね。お嬢様に。」
「お、お嬢様??」
「オファニエルのことか??」
「そうなんですよ〜!子猫ちゃん!良く分かりましたね〜!」
「じゃあ、あんたが、アルマロスの本体っていうことなのか??」
「ピンポ〜ン!」
「全然!!あの時のアルマロスと人格が違うけど、一体、どうなっているんだよ??」
「それは〜、あくまでも、わたくしの一部分と、言うことですから、まるまるの私では、無いんですよ〜。」
「わたくしも100%の自分の分身が出来るように、常々、頑張っているのですが、失敗してしまうんですよね〜、もっと、強力な魔力があれば、私と同等の分身ができるのでしょうが、ねぇ〜〜。」
あの時のアルマロスは、なかなかの美少年で、男前だったが、今、悠真の目の前にいる、物腰の柔らかい人間みたいな悪魔は、アルマロスの姿をしてはいるが、なんだか、以前会った、美少年のアルマロスとは、人格が姿と不釣り合いで、その言動が本当かどうかなんて、信用ならない。
「わたくしは、ん〜、なんといいましょうか、いわゆる悪魔なんですけど、悪魔は、悪魔でも、人間に近いと言うか、ん〜、近いと言っても、人間では、決してないですから、魔力も、そこそこなんですよね〜。」
「…だから、」
「だからこそ、…あなたの魔力がどうしても欲しくて…たまらないんですよねぇーー。」
さっきまでの人間じみた悪魔の表情と、声が、一変し、アルマロスの本体と言う悪魔は、悠真を拘束した。
「な、ななな、何してるんだぁーー!??」
アルマロスの本体に拘束された悠真は、驚き、叫んだが、アルマロスの本体は、以前の美少年の姿を現しており、冷静に答える。
「川原悠真を捉え、これから、ボスにお連れする。」
「…ごめんね!子猫ちゃん〜!」
「!???」
突然、アルマロスの人格が、また、別の人格に、以前のアルマロスになったかのように思われた。
(アルマロスの本体って、多重人格なのかーー??それとも、コレが本性なのかぁーー!?)
悠真は、混乱した。
(どっちがどっちなんだよ!?)