悪魔界篇
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「な、ななな、なんで、お、俺の名前っっ!知ってるんだぁーーー??」
地面に尻もちをついたまま、叫ぶ悠真の姿を見た物腰の柔らかい人間の姿をした悪魔は、可笑しくて笑い出した。
そして、悠真の問いに答える。
「アハハハハ!子猫ちゃん!そんな事も、知らないのですかっ!?」
「この世界(悪魔界)じゃ、子猫ちゃん、君の事知らない悪魔だなんて、一人もいないですよ!!」
「だって、子猫ちゃん、君は、悪魔界では、超〜!有名なお尋ね者(指名手配)なんですから!アハハハハッ!」
物腰の柔らかい人間みたいな悪魔は、笑いを堪えようと、必死になっていたが、堪えきれないで、吹き出している。
そんな悪魔をよそに、悠真は、ショックを受けていた。
(えええーっ!?な、なんだってぇーえええー!!?お、俺が、お尋ね者??)
(なんで、俺がそんな事になってるんだよぉーー!!)
悠真は、頭の中で、そう叫び、全く心当たりがない悠真の思考はパンクしそうだった。
しかし
(ん?)
(ちょっと待てよ?なんか、そんな感じなセリフを最近、誰かに聞いたよな??)
悠真は、思考を必死で巡らすと、段々と次第に思い出して来た。
(そう、確か、オファニエルが、初めて現れた時だ!)
〜回想〜
「わたし、とある事情で川原悠真を捕まえに来たのよ。彼の魂は'特別'なの。」
(???…何わけわかんねー事言ってるんだ??俺を捕まえに来たぁ??)
「わたしの世界では、彼の魂は、超ーー!レア級お尋ね者なのよ。'特別'な彼の魂は、神とも、悪魔とも、秘密の契約ができるって話なの!
そして、その魂を手に入れたものは、全世界を支配できるってわけ!」
〜回想終わり〜
(まさか!本当のことだったのかぁーー!?いや、まさか!マジ、ほんとなのか??)
悠真が、一人百面相しながら、考えているのを見ていた、物腰の柔らかい人間の姿をした悪魔は、笑いも収まり、悠真に近づいて来て言った。
「なにか、思い出したようですね?身に覚えがあったの思い出しましたかね〜?子猫ちゃん??」
「…あんたは、俺の事を知っているのか?」
「ん〜〜、大体の悪魔はですねぇ〜!」
「お、俺をどーするつもりだ!?」
「ん〜〜。どーいたしましょうか、ねぇ〜〜。」
「あのお方が参られない事には始まりませんからねぇ〜。」
「あのお方??」
「そう、あのお方です。」
「あのお方って誰??」
「ん〜ん〜。…今の君に、子猫ちゃんに、なんと説明したら、わかりますかねぇー。」
人間じみた悪魔は、考え込んだ。
考える込む悪魔を見て、悠真は、ハッとした。肝心なことを、聞いてない事に気がついたのだ。
「そうだった!!」
「あんたは、一体、何者なんだ??」
悠真は、まだ考え込んでいる物腰の柔らかい人間じみた悪魔の腕を掴み、その悪魔の顔を間近で見上げた。
すると、その悪魔の顔は、アルマロスと瓜二つで、アルマロスと同じ顔をしていたのだった。