悪魔界篇
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「はははっはははっっ!捕まえたぞ!人間!」
氷の矢が刺さったはずなのに、傷一つ負って無い美少年の悪魔、アルマロスの姿に二人は息を呑んだ。
「これで、手柄はオレのものだな!」
鼻先で笑いながら、風に捕らえている悠真を地面に降ろす。
悠真は、地に着いたものの、まだ、風に捕らえていて、身動きできないでいる。
「ちっくしょう!これからオレを、あんたはどうするつもりなんだ!」
悠真は、身動きが出来ないながらも、ジタバタと悠真を捕らえている風を振り解こうと躍起になっている。
そんな、悠真を冷ややかな目で見ながら、アルマロスは言う。
「わかった事だろう?人間。お前の魂が必要なんだ。」
「お前を本当の肉体に戻す。それが出来るのは、オレのボスだけだ。」
「だから、これからボスの所にお前を連れて行くのさ。」
「な、な、なんだってぇー!?」
(それじゃあ、俺の身体は??一体、どうなるんだよー!?)
「だが!」
「そこに悪魔だか、天使だか、わからない、ヤツがいる。」
「…それを排除してからだ。」
「!」
悠真は、蓮を見る。
蓮は、悠真の視線を感じ、覚悟を決めたかのような真剣な眼差しで、悠真を見た。
(蓮…大丈夫なのか?いや、俺が蓮を信じなくちゃいけないんだ!けど、わかちゃいるけど、また、あの悪魔が出てくるんじゃないかって、心配なんだ。)
心配しながら蓮を見つめていると。
「ちょっと、ちょっと!待ちなさいよ!私は完全に無視って感じかしらっ!!」
一人メラメラと、闘志に火がついたのか、悪魔の女子こと、オファニエルが、仁王立ちで立っている。
「私の獲物を横取りしないで欲しいわっ!」
プリプリと一人で勝手に怒っている。
「オファニエル、お前は、邪魔だよ。」
そう言うと、オファニエルにも、風を操り悠真のように、捕らえようと風を繰り出す。
するとオファニエルは、その風をひらりと交わし、そのたびに交わし続けた。
「くっ、邪魔をするな!」
冷徹な美少年の悪魔のアルマロスも、苛立ち、顔を顰めた。
「私を舐めてかかると後悔するわよ!」
いかにも、オファニエルのかかって来い!みたいな挑発的なセリフに美少年の悪魔、アルマロスは、益々苛立った。
「そんなに、邪魔がしたいのなら、わかっているだろうな?オファニエル。」
冷徹な美少年の悪魔のアルマロスは、冷たく言い放つと、攻撃をオファニエルに向けた。