悪魔界篇
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(な、なんなの!なんなの!こ、これは!ど、どーーゆーー事なのーー!!)
うっすらと、瞼が開いている視界には、抱き合う二人の男子の姿が目に飛び込んで映り、意識を失っていた、謎の悪魔の女子は、突然視界に入ってきた、男子の同士のラブラブな目撃現場にパニックになった。
(ちょっと、あなた達!この、可憐で可愛らしい女の子である、このわ、私を無視して、お、男、男同士で、目の前で、な、何やってるのーー!!)
と、声を出して、叫びたいつもりだが、なかなか、そー出来ない悪魔の女子は、二人の展開を冷や汗をかきながら、寝たふりをして待つのであった。
が、その気配に、いち早く気づいたのは、蓮だった。
「……。」
(………。。。)
蓮の視線を感じた、謎の悪魔の女子は、冷や汗をかきながら寝たふりをして、その場をやり過ごそうとしていたのだったが。
屋上の外にいる悪魔の女子は、日が暮れはじめて、だんだん外気温が薄ら寒くなってきたせいで、なんだか、急に鼻がむずむずとしはじめた。
「!!!」
(こ、これは!ひ、非常に、ま、まま、まずいわっっ!)
「ふ、ふ、ふ、ふふふふ、ぶえっくしょんんっっっ!!!」
我慢しようと、堪えていたが、我慢出来ずに、大きなくしゃみが、出てしまった。
そんなこんなで、悪魔の女子は、大きなくしゃみの勢いで、二人の横に、起き上がってしまったのだった。
「わ、わわわ!は、は、恥ずかしい!」
思わず、両手のひらで、悪魔の女子は顔を隠した。
(こんな、至近距離で、ホモのラブラブな現場にでくわすなんて!!あり得ないわっっ!)
(よく考えると、私の魔術が効かなかったのは、そのせいじゃないかしらっっ!)
そう、思いつつ、手のひらの隙間から二人を視る。
二人は、しっかりと、悪魔の女子を見ていた。
「………。」
蓮は冷ややかな視線で、見ていたが。
悠真は、
「ぷっ、はははは、ははっっ!!」
その場で笑い転げている。
悪魔の女子も、笑って誤魔化すかのように一緒に笑いはじめた。
「お、おほほほ、ほほーー!」
「あんたは、なんて名前ついてんだ?」
悠真が悪魔の女子に問う。
「あ、俺は悠真。」
「名前、教えてくれよ?」
悪魔の女子に近寄り、女子の顔の近くで傾げて
悪魔の女子を除き込むと、悠真の可愛らしい瞳とバッチリ目が合った、悪魔の女子は、慌てて悠真を突き飛ばした。
「わっ!!」
悠真は、突き飛ばされ、屋上の地面に転がった。
「な、なんなのよ、あなた!な、馴れ馴れしいわよ!」
ドキドキと、高鳴る心臓を感じながら、冷静に振舞う悪魔の女子。
「わ、私は!こう見えても!悪魔の端くれなのよ!タダで、名前なんて教えるものですか!」
突き飛ばされた、悠真は、唖然として、悪魔の女子を見ている。
悠真は何故、突き飛ばされのか、理解出来ないでいたのだった。
「分かった。…いいだろう、条件はなんだ?」
蓮が、悪魔の女子に言った。
だが、蓮からは、怒りのオーラが漂っていた。
いわゆる、悪魔の女子への嫉妬心からだ。
悪魔の女子も悠真も、そんな事とは、思いもせず。
「私の住む世界へ(魔界)来てちょうだい。」
「川原悠真。」
「!!」
「…な、なんだと?」
空は夕暮れから、夜に移り変わろうとしていた。