現代 Ⅱ
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「ある契約とは、なんなんだよ。」
悠真は、蓮(蓮の別人格)に、詰め寄った。
「…それは言えないが、お前は自分の事を知らな過ぎるな。」
「えっ?」
「なんにもヤツ(蓮)から、知らされていないようだ。」
蓮(蓮の別人格)に、そう言われ、思い返してみると、蓮は、確かに何か言っていた。
(…エクス…テ?なんだったっけ?わけがわからん。)
悠真は、蓮が言っていたことなど、まともに受け入れられなかったので、よく覚えてはいなかったが、
「…蓮は、俺が天使だと言ってた。」
悠真は、それだけは、記憶に残っていた。
「…だけど、そんなこと言われたってさ…そんな、非現実的なこと、本気で信じられるわけないだろっ!」
悠真は頭を抱えてしゃがみ込む。
パニックっている頭の中を整理しようと、悠真は、必死に考えはじめた。
「……。」
その様子を眺めていた、蓮(蓮の別人格)は、
ほくそ笑んだ。
「…そうだな。しかし、お前がそう思っていようが、そう思っていまいが、それでも川原悠真、お前が、天使の魂を持つ人間には、違いないんだ。」
蓮(蓮の別人格)は、そう言って、しゃがみ込んで、考えてる俺に近づいて来て、耳元で囁いた。
「…やっと、見つけたんだ、俺の"獲物"(アイツの魂)を。」
(えっ??獲物??)
目が点になっている悠真だが、次の瞬間、蓮の瞳がギラリと光り、悠真の視線とぶつかった。
「わわっっ!!!」
悠真は、蓮(蓮の別人格)の鋭く光った眼光が、心臓にでも刺さったかのように驚いた。
「…れ、蓮!?」
その時、はじめて俺は、蓮(蓮の別人格)に、恐怖を感じて腰をぬかす。
すると、蓮(蓮の別人格)は、俺の首に何気に手を伸ばしてきた。
「?!な、何して…!」
そのまま、蓮(蓮の別人格)は、俺を持ち上げて、俺の首を絞める。
「…っくっ!!!」
蓮(蓮の別人格)に首を絞められ、高く持ち上げられた、悠真は、蓮の腕を外そうと、蓮の手首を掴む、が、苦しくて、足は、ジタバタと空を空回りしている。
「!ー!ーー!!」
(なんで、なんだ!?)
(これが、蓮の別人格の本性なのかー!)
蓮(蓮の別人格)は、悠真が、苦しんでいる姿を見て、喜んでいるように微笑んでいる。
「ククク…アイツの魂を、返して貰おうか。川原悠真。」
(…アイツの魂??……。)
「さっき言っただろう?川原悠真。お前の中には、天使の魂が宿っていると。そう、アイツの魂が、 お前の中にいるのだ。俺の目的は、別だが、アイツの魂を持つとは、その魂を欲しがる奴らに、命を狙われるということだ。」
(…なんで欲しがられるのか…)
「なぜなら、あの、女(悪魔の女子)がさっき言った通り、お前の魂を持てば、神や悪魔にだって、契約し、世界を支配できるからだからだ。」
屋上には、その悪魔の女子が気絶したまま横たわっている。