現代 Ⅱ
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現れたのは、この学校の制服を着た女子だ。
「まあ!仲のいいことね!あなた達。わたし、お邪魔だったかしら?」
蓮と俺は、まさか、他に人がいるとは、思わず。お互いの顔を見合わせた。
「お邪魔じゃないなら、ちょうどよかったわ!わたし、人を探しているの。」
どうやら、目の前に現れた女子に、俺たちの会話は、聞かれていないようだった。
「川原悠真。って人知りません?」
「えっ!?」
「それって…ふがががががっっ!?」
(俺のこと?!)
蓮が咄嗟に俺の口を手で塞いでいた。
「君は、川原悠真を何故、探しているんだ?」
蓮が、女子に尋ねる。
この学校に通う普通の女子に見えるが、何かが、違うように蓮は察した。
「…そうねー、本当の事言うのは、あれなんなんだけど、まっ、いいか!」
(どーせ、あなた達には、わかんない事だし。)
「わたし、とある事情で川原悠真を捕まえに来たのよ。彼の魂は'特別'なの。」
(???…何わけわかんねー事言ってるんだ??俺を捕まえに来たぁ??)
「わたしの世界では、彼の魂は、超ーー!レア級お尋ね者なのよ。'特別'な彼の魂は、神とも、悪魔とも、秘密の契約ができるって話なの!
そして、その魂を手に入れたものは、全世界を支配できるってわけ!」
女子は、少し興奮気味に言った。
「…さっぱり、わかんねー。」
蓮の手が離れ、悠真は、思わず声を出していた。
「……。」
蓮は、少なくとも女子のその言葉で、女子がただの人間ではなく、天国界から遣わされた追っ手か、もしくは悠真の魂を狙った悪魔だと、判断した。
「だからー。あなた達、話は分からないだろうけど、ここまで大事な話しをしたんだから、ふふふ、 特別、わたしのしもべにしてあげるわ!」
女子は、声高に叫ぶ。
「川原悠真を探すの手伝ってちょーだい♡」
そう言って、女子はウインクした。
「???」
(なんだ??)
悠真は、何が起きたのか、わからず。
キョトンとしている。
「!!!」
(もしかすると、これは!?)
蓮は、女子が、今のウインクで得体の知れない魔術を掛けた事に気づく。
(しまった!!魔術にかかったか?)
身体が動かず、声も出なくなってしまった。
身動きができずにいる、蓮と俺を女子は、楽しそうに観察して見ている。
「ふふふ、あなた達いい男ねー!わたしって、超ーラッキーだわっ!君たちみたいなイケメンをしもべにできるなんて…!…まずは、魔術に掛かっているかどうか、自己紹介してもらって、試しちゃおうかしら♡」
蓮は、女子の正体が悪魔だとわかった。