＃はじまりの朝＃



グラン「──あ？　もうこんな時間！？」


2階の僕の部屋の窓から
かなり強い光が差し込んで、
陽が昇ってから大分時間が経ったんだと
思い知らされる。

おまけに1階からの美味しそうな匂い。
朝ごはんがとっくに出来上がっている証拠。

唯一の身内の、足腰の弱いおばあさんを
手伝うのが僕の日課だってのに。
昨夜は夜更かしをし過ぎた。

僕はその夜更かしの原因となった物を
本棚から取り出して、
駆け足で階段を降りた。


「おやグラン、おはよう。
今日はずいぶんゆっくりだったね」


キッチンに立っていたおばあさんが
振り向きざまにそう声を掛けた。


グラン「おはようおばあさん。
ごめんなさい、こんな遅くまで起きてこなくて。
何か手伝う事ある？」


別に怒った言い方をされたんじゃないけど、
無意識に謝罪の言葉がついて出た。


「いいよいいよ。
もうほとんど自分でやれたからね。
さぁさ、ごはんも出来ているから
食べようじゃないか。

そうだグラン、おまえが寝ている間に
トゥエルが来たよ。
まだ起きてないって言ったら、
起きたら家まで来てくれってさ」


グラン「えっ、トゥエルが？」


トゥエルは僕の幼なじみ。
生まれた日も時間も全く一緒の、
一番気心の知れた大事な親友。

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幼なじみ君の名前も夢設定で自由に
変更出来ます。
よろしかったらぜひ(*^^*)





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