雑踏の中のふたり

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 子供達──戦災孤児達は、必死に生き延びようと、自分なりに金を稼ごうとしていた。

 卑下た行為、いやらしい商売、なんでもやった。

 冷たい大人達は、彼らの生き様を汚く思った。

 大人は、親がなくとも、少しばかりの金はすぐに稼ぐ事が出来た。

 自分の生活だけを守る為に、いっぱいいっぱいだった。

 その大人を親とする子供は養って貰えばいい、孤児達より顔色はずっと好かった。



 死にそうな孤児達を見兼ねて、食べ物を与える大人もいたけれど、それはとても少なかった。





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