シークレットガイド

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 #出発



「オマエなぁ…現地の子供と何を戯れてんだ」

 多分お兄さんよりももっと年上の、髪の毛がクルンとしている茶髪の男の人が、呆れた顔で言った。

「やだなぁ、情報収集っすよにーさん。体育館の場所分かったすよ。この子らが、教えてくれたっす」

「あ? まじか。ありがとなぁ。
 ったく、オマエが『ライダーは先端技術に頼らない!』なんてヘンな根性出すから…
 ホノちゃんの勇姿見損ねたら、オマエのせいだからな。
 ほら早く! オマエが先導しろ!」

 茶髪の人はバイクに跨がって、エンジンを掛けた。

「あのおじさん、おにーさんのツレ?」

 灯琉が言うと、お兄さんはぶはっと吹き出した。

「おじさんって(笑) 5コしか違わないから。
 さっき言ったマブダチのカレシ。こんな遠くまで駆けつけてさ…
 あーっ、オレもカノジョほしーっ。
 そんじゃ、ま、ありがとな! キミ達の出発のジャマしちゃってゴメンな!」

 言いながらお兄さんは土手を駆け降りて、同じようにバイクに跨がった。

「剣道のカノジョさんに、頑張って下さいって伝えて下さーい」

 僕達が上からそう叫ぶと、見ず知らずの土地でナニを言いふらしてんだ! とお兄さんは茶髪の人にヘルメットの上からはたかれた。

 僕達に軽く手を上げると、2台のバイクはブオンとひとつ大きな音を立てて、走り去っていった。

「さぁ、僕達も行こうか」

 やっとペダルに足を掛け、3、2、1、ゴー! と僕達も一斉に漕ぎ出した。





※よければこちらもどうぞ
【シークレットガイド】バイク兄ひとりver.





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