レンズの向こう側

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 (★)

「ノ、ブ…バカァ…」

 二度も達せられて、ごっそり力を持ってかれたあたし。

 ノブキは手を遠ざけたけど、あたしは自分の手をどかせられなかった。

 ハアハアと肩で息をして、秘部に手を、指には液が絡みついて、もう、色々卑猥。

 ノブキがくれた刺激の余韻に浸って目を閉じていたから、ノブキが一旦あたしから離れた事に気付かなかった。

 カシャリ。

 えっ?

 シャッターを切る音にびっくりして、あたしは肩から上だけ起こした。

 ノブキがあたしに向けて一眼レフを構えている。

「なっ、ナニ…??」

 あたしの質問には答えないで、何度もシャッターを切るノブキ。そうしてどんどん近づいてくる。

 あたしの顔の前まで来てやっと、カメラの陰からひょいと顔半分を覗かせて、言った。

「撮りたい…えっちなせーか」

「なっ」

「イヤ?」

「ナニ言ってんの? そんなの決まってる…」

「…どうしても?」

 カシャカシャカシャ。

 そうやりとりしてる間も、ノブキはシャッターを切る。



「せーか。キレイだよ。

 おっぱいも。くびれも。おしりも。いっぱい濡れちゃったココも。

 ぜんぶぜんぶ、撮っていーい…?」



 ばかっ!! と言ったカオも撮られた。

 ノブキは一度脇にカメラを置いて、脱がせかけのあたしの服を全て取っ払った。

 そして一糸纏わないあたしの腰に膝をついて跨がり、自分のネックトレーナーとその下に着込んでいたTシャツを一緒に脱ぐ。

 ノブキのスレンダーながらもほどよく筋肉のついた上半身を見たあたし、急に恥ずかしくなってパッと視線を反らした。

「ホラ、にげない」

 あたしの顎を下から掬って、ノブキは官能的に唇を食んだ。

 あたしのカラダのラインをなぞりながら、膝裏に手を入れてあたしの脚をM字に開かせる。

 また、くちゅくちゅと音を立てて、イヤイヤをするあたしに聞く。



「せーか。

 必ず消すから。

 撮っていーい…?

 …オネガイ…」



 ヘンタイ。



 そう言い返す事をさせないノブキに…



 …あたしは僅かに頷いた。





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