レンズの向こう側
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(★)
ハア、ハア、とあたしの息だけ響いて、あたしは両手で広く顔を覆った。
そんなあたしにノブキが覆い被さって、片手であたしの手をひとつ取った。
片目分視界が広がって、よく見たらノブキも、小さく呼吸を乱していた。
目が合う、ノブキは艶のあるカオをして、またあたしのナカをくちゅくちゅと掻き回した。
「ア、ダメ、ノブ、ダ、メェ…」
あたしは思わずイタズラするノブキの手首を掴んだ。
ノブキは構わない、掴まれたまま指を高速に動かして、もうひとつの手を手首ごと固めて、あたしにキスをした。
口内を、蜜壺を、同時に犯してくる。
アアア、また波が押し寄せてくる。
「フウゥ…ッン、ノブ…ノブ…ゥ」
塞がれているからこもった声しか出ない、
「ねぇせーか…
せーかが感じてる声がたまんないよ…
そんなに甘えて、
普段は絶対見せないもん、
そのギャップが…タマラナイ…
アア…せーか、
またイッパイ、ヌルヌルしてる…
ワカル? ホラ」
「!!」
ノブキの手首を掴んでいたあたしの指を、あたしの割れ目に当てさせるノブキ。
ノブキの指があたしの指を上から押さえ付けて、割れ目に埋もれさせた。
ヌルヌル、指に吸い付く。
「こーやって…一緒に動かそ…」
ノブキが小さく円を書いて、同じようにあたしの指も動く、くちゅくちゅ、卑猥な音を自分で出しちゃってる。
「…アアア、ノブ、ヤダァ、ソンナ、
…ヤァン!」
自分で弄るという行為に異常な興奮を感じてしまったあたし。
さっき以上にカラダがのけぞったし、
さっき以上に…濡れた。
…