ハジメのエピローグ
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(★)
「…だ…ぁめ…あぁん…」
「…ナニがだめ…?」
ホノカの消え入りそうなお願いに、分かってるくせにわざと俺はそう聞いて、少し体勢を変えた。
背中を少し離して尾てい骨だけ防波堤の壁につけたまま、膝を少し曲げて、その片方だけにホノカを跨がせた。
ふたつの胸の膨らみを出したまま、ワンピースの裾に隠れて見えてないけど、中では下着の奥を俺に弄られてる…そんな画を真正面で、俺は見ている。
俺に見つめられて…きっとホノカもその画を自分で想像したんだろう、ボッと顔を赤くさせて、
「オカシク…なっ…ちゃう…イジワル…ぅ」
左手を口元に持っていき、この期に及んでまだ声を抑えようとする。
「いーよぉ…乱れろよ…モット…」
そのホノカの左手をそっと握って、嵌められた指輪を指先で撫でながら、ホノカのトロトロになってるトコロをさらに攻める。
「アッ…アッ…アッ…」
目を臥せって、身をよじりながら、握られた手はいつの間にか俺と指を絡めて、もう片手でチョーカーのチャームを握りしめるホノカ。
カワイイ。エロい。メチャクチャにしたい。
「ホノ。ホノ。ホノ。
イクとこ見せて。
あああ、ホノ、ホノ、ホノ…」
クチュクチュクチュクチュ。
これでもかってくらい、掻き回す。
「ああああ…やぁんっ…
ハジメ、さぁん、あああん、
イク、イク、イクよぉ、
─────あぁん」
ホノカがひときわ大きく、甘く啼いた。
俺の指をギューッと呑み込んだトコロから、どんどん溢れるホノカの水。
そっと指を抜いて、満遍なく濡れたそれをホノカの目の前でペロッと舐めると、ホノカは「ばかっ」と言って顔を両手で覆った。
今日の俺、どんどん欲が沸く。
このお願いも…叶うかな…?
でも、少し躊躇する…
「ホノー…」
ホノカの腰に軽く腕を回す。
俺の問いかけに、ちょっとだけ指の間を広げてホノカは俺を見た。
そんな仕草も何もかも愛しい、やっぱり、叶えてもらいたい。
「だめって…言うかも、だけど…
一度…
一度だけでいーから…
………ハジメって呼んでよ………」
…