ハジメのエピローグ
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付き合ってた事は墓場に持っていくつもりだった俺。
ところが…わりと最近の話、ある日ホノカと飲んでいて、珍しくホノカが悪酔いして(笑)
悪酔いながらも艶のある眼差しで俺に絡んできた、
「ハジメさん、しょーじきに答えて下さいね?
お付き合いしたヒト、私以外何人いた?」
ぶっと口に含んだビールを吹き出しそうになって、気管のへんなトコに入ってゲホゲホと咳き込んだ。
何を突然藪から棒に、と思ったけど、数日前にホノカが会社の連中と新歓で飲みに行ってたので、そこで何か吹き込まれたな、と瞬時に悟った。
ホノのヤツ、皆の前では滅多に飲まれないって言うけど、ほんとに俺の前だけだろうな? こんな色っぽいホノ、誰にも見せたくねぇんだけど。
なんて考えながら、俺はホノカの質問に答える。酒の席だからなるべく軽快に。
「えー、っと、そんないないぞ? どれも付き合い短いし…
高校の時にひとりと…卒業した後にひとり、ふたり…
ホノに出逢うまで縁なかったよ、まじめな話。
そういうホノちゃんは? 経歴、聞いたコトないですけど?」
「エッ? や、私の話は置いときましょうよ」
俺の言葉を聞いてちょっぴり酔いが醒めたのか、ホノカが焦り出した。
悪戯心が芽生えて、俺はホノカをいじる。
「いーや置けねぇな(笑) ぶっちゃけ俺、未だにキタガワを疑ってる」
「もうー! だから、北川は違うんだってば、ハジメさんしつこい。
それを言うなら私」
「ウン?」
「イッサちゃんを疑ってる」
「!…」
俺はしまったと思った。
この時のホノカは…目に涙を溜めていた。
「ハジメさん…
付き合ってたんでしょ…?
…イッサちゃんと…」
…