ハジメのエピローグ
9/28ページ
(★)
バシャン! と水面が跳ねた。
ホノカが胸元を押さえる為に両手をクロスさせたから。
ホノカの首の後ろで結ばれていたストラップが、ハラリと手前に落ちてホノカの肌を滑った。
「っ、うそ、ハジメさん、本気…?」
ホノカが泣きそうな顔で俺を見つめる。だから、それが煽ってるっつーの。
「んー…?
…ダメ?」
ストラップの先っぽを指でいじりながら、ちょっと甘えた感じで言ってみる。
「だめっ。誰か来たら…やっ、ハジメさん!」
ホノカの制止をスルーしたくて、ストラップを手前側に引っ張る。
隠れている肌が見えそうになるのを手で必死で押さえているホノカが面白くて、耳まで真っ赤なのが可愛すぎ。
「はいホノ、回れ右」
「エッ? わっ!…」
ホノカの両肩を掴んでクルンと半回転、縁に手を掴ませて、俺はホノカの背中にぴったりくっつく。
耳たぶから首筋に唇を這わせると、ホノカはひゃっと肩を竦めた。
「だからぁ、やだったらぁ! ハージーメーさん!」
「大丈夫大丈夫…
ホノが…静かにしてればバレない…」
俺のその言葉を聞くと、ホノカは口をつぐんで力なく額をプールの縁に落として、
(えっち。もう知らないんだから。)
と吐息で言った。
調子に乗った俺は、首筋のキスはそのままに、ホノカの脇の下から手を入れて、水中で直に胸に触れた。
チョーやわらかい。てか、ホノ、おっきくなったよな。
こっちはスレンダーなままなのに、と、片手で胸を揉みしだきながら、もう片手でウエストラインをなぞると、ホノカは小さくのけぞった。
(ばか。ばか。えっち。)
俺には「好き」「もっとして」って聞こえるのは何故だろう。
ホノカの甘く震える吐息を聞きながら、水中でホノカのカラダにあらゆるイタズラをした。
…そのすぐ後で別の客が入ってきて、俺のパラダイスは終了した。
イタズラが過ぎて、ホノカはしばらく口をきいてくれなかった(苦笑)
…