ハジメのエピローグ
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そんな宣言をすると駆り立てたのは、俺の誕生日だから…ってワケではなくて。
もっと前から…いや、この話は一旦隅に置いておく。
それから俺達は、昼ごはんを食べに漁港周辺に立ち寄って美味い海の幸をたらふく頂いたり、そばにファミリーが遊びそうな大きな公園があったのでその中をぶらついたり…
少し強い潮風に吹かれてのんびりまったりと過ごした。
波が高そうで海水浴を断念した俺達は、チェックイン開始時刻より前に宿に着いてしまったんだけど、スタッフの人が親切に招き入れてくれた。
夕飯の時間まで部屋で寛ぐつもりが、今こうしてホノカと誰もいないプールにいる。
ずいぶん長いこと、お互い喋らず水の上を浮かんでいた。
すぅっ、と呼吸が聞こえてそちらを向くと、ホノカがエアーマットにうつ伏せのままで、片頬を組んだ手の甲の上に乗せて眠っていた。
二年目に入ってから新入社員の教育を二人も任されて、毎日お疲れな様子のホノカ。
そりゃ疲れるよなぁ。でも、しんどいとか絶対言わないんだよな。俺には何でもぶちまけていいのに。
でも。
今こんなに無防備なのは…俺に気を許してるから?
はじめに言ったけど、今のホノカ、ビキニ姿。
首の後ろでストラップを結んで、肩のラインや肩甲骨、腰のくびれからヒップライン、スラッと形のいい脚、普段隠れてるものがほとんどさらけ出ていて、それなのにホノカはのんきに寝息を立てている。
何の拷問だ、コレ。俺だってオトコなんですけど。
ちょっとした悪戯心が沸いて、俺の手がホノカに伸びた。
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