ハジメのエピローグ
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「ハージーメーさん! はやく、はやく!」
「ホノー? テンション高いな、おい(笑) プールは逃げないから、大丈夫だぞ?」
「だって、私達しかいないってすごいじゃないですか。誰か来ない内にのんびりしましょうよ」
いつもは控えめな彼女が、トレードマークのポニーテールを揺らしながらはしゃいで俺の手を引っ張るのは、きっと今日が俺の誕生日だから。
そしていつもはラッシュガードにショーパンスタイルの彼女が、眩しいくらいに体のラインが際立つビキニを身に着けているのも、今日が俺の誕生日だから。
最初はイヤイヤと首を振っていたけど、誰もいないのを見て居直ったらしい(笑)
すぐ目の前に海があるけど、陽が傾きかけていたし、ちょっと白波が立っていた。
いい波が立ったとサーファーばかりの浜辺には目もくれず、俺達はプールが併設されている宿泊先のリゾートホテルに直行した。
夏の始まりだったけど、平日だから他の泊まりの客はいないらしい、というか、俺達のチェックインが早過ぎた?(笑)
俺、
彼女、
付き合い始めてから…3年が経とうとしていた。
…