encourager

21/22ページ

前へ 次へ


(イサミ、固まる。
 いつからそんな事を考えていた?
 聞こうとしたところを、)

【あ、ごめんイッサ。曲終わっちゃう。ちょっと待っててね…
 ──○○の◇◇でした。CMの後は、大好評、ゴトウスクープ! のコーナーです。お楽しみに…】

(手際よくCMへ移行するタツミ。
 この時のCMの枠を最大限に延ばして
 いたというのを、
 イサミは知らない…)

【イサミ?
 少しだけ、俺の話を聞いて?
 そしたら…
 返事ちょうだい?】

(イサミ、軽くパニックのまま頷く。)

【考えていたのは…帰国して割りとすぐ。
 この日にしようって決めたのは…夏の海の時。
 実はハジメさんに…先に宣言しちゃってる(笑)】

【へっ、ハジメちゃんに??(笑)】

(イサミ吹き出す、少しだけ緊張がほぐれる。)

【ウン(笑)
 それから…ほんとは…すぐにでも言いたくて…我慢して…
 あーでも、クリスマスの時は本当にヤバかった。
 マフラーかけて貰った時、なんもかもぶちまけそうになった…



 イサミ?



 あいしてる…



 ずっと俺の横にいて……】





 …そうタツミくんのストレートな言葉を貰った時、CMが明けそうになったので、私はくしゃっと顔を崩しながら顎の下で小さく丸を作った。

 そのままそこにいればいいのに、私は気恥ずかしくてタツミくんの顔を見れなくて、先に出てきてしまった。

 ブースの外で、【コーナーに入る前に…私事ですが、先程プロポーズさせて頂いて、無事OK貰いました(笑)】とタツミくんが言うのを聞いて…

 そのすぐ後に私のスマホに【俺の家で待ってて】とタツミくんのメッセージが入ったので…

 今こうしてタツミくんの部屋にいる…





21/22ページ
スキ