encourager
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「くくくっ…声出さないように必死になってたら、余計に体力使うでしょうに」
ハダカのまま縮こまって動こうとしない私に、タツミくんは笑いながら後始末をして、シーツごとギュッと抱きしめた。
「んーっ」
タツミくんの腕の中でもがく、顔を上げるとすかさず唇を塞がれた。
時間はもうてっぺんを回ってる。私は休みだけど、タツミくんは明日も早朝ラジオ。
「ちょ…タツミくん…寝ようよ…明日起きれなくなっちゃうよ…」
「ン…も少しだけ…
夜にこうしてゆっくり触れ合うの、久しぶりだし…
いーでしょ…?」
「ひぁ…」
そうなんだ、ここ最近お互いに忙しくて、一緒にどちらかの家に帰るなんてすごく久しぶりだった。
徹夜なんてしょっちゅうで、家を空けることが多いタツミくん。
私は合鍵を渡されていて、時々掃除をしたり料理を作ってタツミくんを待ったりする。
タツミくんも私の部屋の鍵を持っていて、滅多に使うことはないけど、こないだひどい風邪をひいて寝込んだ時はそれを使って来てくれて、すごく助かった。
タツミくんの「ただいま」「おかえり」「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみ」「おはよう」を聞けるのが、たまらなく幸せだ…
「…ねぇ…もう…寝ようよ…ほんと…」
「くっついてたーい…だめ…?」
「…いーよぉ…しょーがないなぁ…」
「フフ…アリガト…」
最後まではしないものの、タツミくんの手は私のカラダを行ったり来たりして、
なんだかんだで私もそれがキモチヨクテ、
二人してまどろんで、いつしか私達は寝息を立てた。
タツミくんが帰国して7ヶ月、私達は、出逢った頃となんら変わらない雰囲気でお付き合いを続けて…
季節は、クリスマスを迎えようとしていた。
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