深夜のオフレコ

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樹深
「(笑) そう? 似た者同士でしょ。
 …でね…キタガワくんの話を聞いて…
 もし…彼女とカレシが続いて…
 その中で彼の気持ちが溢れてしまったとしたら…

 ………

 …んー…

 やっぱり、フタをしそうだね(笑)」

北川
「ほらぁ、やっぱりチガウ。
 強いっすね。タ…彼。
 カレシも…出来たヒトっすね。
 あ、そのカレシは今は? 幸せっすか?」

樹深
「ン? アレ?
 キタガワくん…フフ。
 分かってると思ったのに。

 カレシは…素敵な女の子見つけて、とても幸せそうよ。
 キタガワくんから聞く限りだと…まだまだ相当、甘いんだね。くくくっ」

北川
「へ?

 ………

 ………

 あーー!

 えっ!?

 それって、ツマリ…

 えぇーー!?」

樹深
「ハイ、オフレコタイム終了~(笑)
 今までの話は、全部ここに置き去りにしてね。
 キタガワくんのキモチも。
 匿名の彼と、彼女と、カレシの昔話も。
 宜しくお願いします(笑)」

北川
「~~~~~っ。
 うわぁ、まじっすか。
 とんでもないヒミツを聞いてしまった…

 わかりました。

 あー、タツミさん? マイク貸して貰えるっすか? スイッチは入れないでいいっす」

樹深
「ウン? 構わないけど。
 そこに乗ってるスタンドマイクでよければ、どーぞ」

北川
「あざっす。

 スーー………

 ホノカぁーー!

 好きだったぞーー!

 一回くらい…

 名前で呼んでほしかったぞーー!

 にーさんと…

 幸せになれよなぁーー!



 …あー、スッキリした。
 タツミさん、ありがとうございました。
 オレとしては…置き去りにしたツモリ(笑)」

樹深
「(笑)(笑)。
 さぁ、始発の時間まで少し寝てなよ?
 そこのソファー使っていいから…ハイ、毛布。
 俺、ちょっと作業するけど…気にしないで寝てね」

北川
「あざっす。っていうか、気を遣わせてスイマセン。

 …あぁー…

 …暴露してぇ…(笑)」

樹深
「エェ? カンベンして(笑)」

北川
「キシシ。ジョーダンっす。

 オヤスミナサイ。

 タツミさん…まじ…感謝します…」

樹深
「いーえー。

 オヤスミ。

 ──いい夢みてね」










深夜のオフレコ〈完〉





[リアルタイム執筆期間]
2015年10月13日~21日

[改稿終了日]
2021年6月22日






※よければこちらもどうぞ
 【深夜のオフレコ】あとがき





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