深夜のオフレコ

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樹深
「………あぁー。
 あらー…そう。
 ココ?
 唇の端っこ。
 そりゃまたずいぶんキワドイ所を…ねぇ」

北川
「…ほらね。
 呆れたでしょ?
 ナニやってんだ、でしょ?」

樹深
「まぁ…まぁまぁ(笑)
 いやー、男の子だね、キタガワくん」

北川
「めっちゃ言葉選んでるっすね?(苦笑)」

樹深
「(笑)(笑)
 んー、そっかぁ、しちゃったかぁ」

北川
「でね」

樹深
「ン?」

北川
「アイツ、モゴモゴ言い出して…
 バレた? バレてもいーやって思ったんだけど…



 【ハジメさん…】って…



 アイツ、にーさんがしたって思っちゃってるんすよ」

樹深
「キタガワくん、匿名匿名(笑)」

北川
「あっ?
 あーっ…もういいっす、ヤケクソっす。

 ホノカ、どんだけ? どんだけにーさん好きなの。
 オレが入る隙なんて始めからなかったって思ったら…
 一気に…オレのしたコトが重くのしかかって…」

樹深
「…ウンウン…」

北川
「逃げ出したかったけど…そんなわけにもいかねーし…
 オレ、おぶって【きたいわ屋】連れてったんす。
 日付変わる前だったから、にーさんまだいると思って。
 そしたら、にーさん帰るところで。危なかった。
 引き渡して…
 【オマエも休んでいけば?】なんて言われたけど…ムリでしょ。罪悪感タラタラだもん。
 二次会やってるからって、即行離れました。
 実際二次会に顔出そうって思ってたけど、終電行っちゃったし…
 気持ちもグルグルだし…
 商店街さまよってたら、タツミさんに逢ったというわけです」

樹深
「なるほどなるほど」

北川
「…あー…もー…!
 タツミさん、聞ーてくれます!?
 にーさんたらね、アイツのこと、ホノーって呼ぶんですよ?
 【ホノー? ばかだな、こんなに飲んで】って。
 なんかもう、なんかもう、うあー、ムズムズする!
 ねぇ、あの二人なんなの?」

樹深
「なんなのって(笑)
 グシャグシャだね、キタガワくん」

北川
「(苦笑)
 はぁ。
 まじ、ナニやってんでしょーね? オレ」





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