深夜のオフレコ

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北川
「まぁとにかくね…
 あのヒトがチラチラアイツの事を気にし出したの感じてたし…
 アイツの方もまぁ、ちょっと分かりづらかったんだけど(笑) 珍しくすぐに打ち解けられていたみたいだし…あのヒトの人柄っすかね。
 二人がくっついたらいいなーって、思ってましたよ、本心で」

樹深
「ウンウン。
 俺達から見ても、そう思ったよ。実はイッサとニヤニヤだったんだよね(笑)
 だから…ウン、少しばかり、手伝ったつもり」

北川
「な。だからあの二人、あんなに早かったの??
 なぁんだー、オレだけの功労じゃなかったのね。
 っていうかタツミさん、匿名って言ってるのにー(笑)」

樹深
「(笑)(笑)」

北川
「まぁ、いいっすけど。
 オレとしては、もう少しゆっくり進んで貰って、いじり倒したかったんすけどねぇ(笑)」

樹深
「キタガワくんもなかなかの、Sね?(笑)」

北川
「ナニ言ってんすか(笑)
 オレの場合は、あのヒト限定っすよ」

樹深
「(爆笑)」

北川
「…そんなこんなで、めでたくくっついて。
 二人、本当に幸せそうでね。
 大事にしたりされたりを…目の当たりにして…

 それでね…
 ………はぁ。
 どんだけなんだろ? オレ」

樹深
「どんだけって(笑)」

北川
「あ、タツミさん、お茶のおかわり頂いていいっすか? ずっと喋りっぱで喉渇いてきた(笑)」

樹深
「あらあら、気付きませんで。失礼しました。
 コポコポ…ハイ、どーぞ」

北川
「あ、どもども…ズズズッ。
 いやぁ、タツミさんすごいっすね。ほぼ毎日、これより長い時間、マイクに向かって喋ってるんでしょ?
 オレにはムリだぁ(笑)」

樹深
「まぁまぁそこは、生業ですから。やらないと、ごはん食べられないからね(笑)」

北川
「ごもっともです(笑)
 …えーと…どこまで話したっけ?
 …そうそうアレです。
 自分の勝手さが、です。
 自分が望んで二人を引き逢わせたのに。
 今度は…自分をどーにかしなきゃいけなくなった」

樹深
「どーにか、とは?」

北川
「分かるクセに(笑)
 気付いてしまった事を、ですよ。
 オレがアイツを



 好きだったんじゃんってコトを」





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