とある男達の、とある居酒屋での会話

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「………」

 絶句したように見える、ハジメさん。

 いじめすぎた?

 と思ったら、

「いや、ナイな。
 思い出す事はあっても、
 キミらの間に割って入ろうなんて思った事は、
 一度たりともナイな」

 驚くほどきっぱりと、酔ってるとは思えないくらいに、ハジメさんは答えた。

「…今、めちゃくちゃホッとしたろ(笑)」

「え、してませんけど(ホントですけど)」

「いーやしてたね。
 なーんかさ、もういーよ、気ぃ遣いめ。
 俺今、幸せだもん。
 ホノちゃんラブだもん」

「ハジメさん、そういうこと言える人だったんですか? (ビックリなんですけど)」

 ふとカウンター横の奥さんを見ると、【ヨッパラッテルカラ】と口パクをしていた(笑)

 気付けば、テーブルにはビールやサワーを飲み干したグラスが沢山。

「さっきの電話もさぁ…えへへー。耳から離れねぇや」

「フフフ。(オモシロ)
 いいですねぇ。なんかそういう、付き合いたてって感じ。
 俺達は遠距離だったからなぁ」

「…勇実…」

「ウン?」

「…あーっ、勇実ぃ、幸せになれよぉ。
 俺、応援してるし…俺も…あのコ幸せに…するし…」

 ウン? 今のって、アレ? アレなの?

 あーしまった、録音しとけばよかった(笑)





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