とある男達の、とある居酒屋での会話
6/8ページ
「………」
絶句したように見える、ハジメさん。
いじめすぎた?
と思ったら、
「いや、ナイな。
思い出す事はあっても、
キミらの間に割って入ろうなんて思った事は、
一度たりともナイな」
驚くほどきっぱりと、酔ってるとは思えないくらいに、ハジメさんは答えた。
「…今、めちゃくちゃホッとしたろ(笑)」
「え、してませんけど(ホントですけど)」
「いーやしてたね。
なーんかさ、もういーよ、気ぃ遣いめ。
俺今、幸せだもん。
ホノちゃんラブだもん」
「ハジメさん、そういうこと言える人だったんですか? (ビックリなんですけど)」
ふとカウンター横の奥さんを見ると、【ヨッパラッテルカラ】と口パクをしていた(笑)
気付けば、テーブルにはビールやサワーを飲み干したグラスが沢山。
「さっきの電話もさぁ…えへへー。耳から離れねぇや」
「フフフ。(オモシロ)
いいですねぇ。なんかそういう、付き合いたてって感じ。
俺達は遠距離だったからなぁ」
「…勇実…」
「ウン?」
「…あーっ、勇実ぃ、幸せになれよぉ。
俺、応援してるし…俺も…あのコ幸せに…するし…」
ウン? 今のって、アレ? アレなの?
あーしまった、録音しとけばよかった(笑)
…