呼吸を重ねて
54/62ページ
(★)
ぼんやりとのぼせながらハァハァと荒い呼吸をする私を起こして、ハジメさんはスウェットの上と下着をスルリと脱がした。
全裸、身に付けているのは、ネックレスのみ。
「…メチャクチャ、エロい」
パズルのチャームを摘ままれながら言われて、全身が発火したみたいに熱くなった。
ふっと微笑むと、ハジメさんもネックレス以外のものを全て脱ぎ捨てた。
男の人の反り立つものを初めて目の当たりにして、私はパッと顔を背けた。
「きて」
ハジメさんに手首を引っ張られる。
ハジメさんの脚の間で立ち膝になって、ハジメさんの首に抱きつく形になった。
私の唇を啄みながら…膝裏に手を入れて、私の脚で自分の腰を挟ませた。
「や…ぁ…」
ハジメさんの前で膝を広げている自分が、恥ずかしくてたまらない。
ハジメさんの指がちょっと触れただけで、大事な所がまたじんわりと溢れた。
「ホノ…カ…?
ちょっと…ちょっと…だ…け…」
ハジメさんが私の胸に顔をうずめながら、指より太い、分身の先を、私の溢れるそこに宛がった。
ヌルヌルと擦られて、入口がヒクヒクと動く。
私の気がどうにかなってしまいそうだった。
「…ァ…
…やば…
こん…な…ちょっと…なのに…
…ヤバイ…」
ハジメさんの切ない溜め息が響いた。
私にしがみつきながら、脱ぎ捨てたボトムのポケットから何かを取り出して、反り立つものに装着した。
ゴムだった。
「…ホノカ…ァ
…いーい…?
ホノカに…入りたい…」
返事の代わりに、思いきりハジメさんに抱きついた。
同時に、さっきよりもっと奥へ貫かれた。
鈍い痛みと、ハジメさんの熱さを同時に受け止めた。
ハジメさんは私のおしりを両手で包みながら、しばらくそのまま動かなかった。
私が痛みを感じたのを察したんだと思う。
やがて痛みの波が去って、ハジメさんと繋がっている部分が疼きだした。
「ハジメ…さん…ァ…
も…ヘーキ…だよ…?」
言ってる途中で急に恥ずかしくなって、最後は掠れ声になった。
「ホノカ…カワイイ…
少し…動くよ…?」
ハジメさんが、腰を振りだした。
「…ァ、ンッ…」
ハジメさんの肩に手を置きながら
挿し抜きされるそれを
律動で揺れる自分の胸を
上から見つめた
…