呼吸を重ねて

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 (★)

 ハジメさんに手を引かれながら、階段を上る。

 一段一段踏みしめる度、ドクンと心臓が強く打つ。

 上りきった所で、「ちょっと待ってて」と言ってハジメさんがもうひとつの寝室に入っていった。

 すぐに出てきて、今度は背中を優しく押して、夕方二人で寝転がった方の寝室へ導いた。

 私が電気を点けようとすると、

「待って。点けないで」

 ハジメさんに止められて、ベッドの中央にペタンと座らされた。

「ほら見て…」

「あっ!…」

 天窓から、無数の星が瞬いていた。あんな激しい天候の後で、こんなに素晴らしいものが見れるなんて。

 見惚れてのけ反り過ぎた。後ろにいたハジメさんの胸に寄りかかってしまうと、ギュッと抱きしめられた。

「ハイ」

「え?」

 ハジメさんの腕が解かれると同時に、鎖骨の間にひんやりとした感触。首の後ろでカチャカチャと音がして、

「優勝祝い」

 クルッとハジメさんの方に体を向けられた。

 チャームがパズルのピースの形の、チェーンが短い、ホワイトゴールドのネックレス。

 ハジメさんのスウェットの襟ぐりが広いから、隠れることなくキラキラ揺れていた。

「わぁっ…かわいい…いいの? ハジメさん」

「ウン。俺も、付けていい?」

 ハジメさんの手にもうひとつ、私のと同じタイプでブラックカラーのネックレス。

「私が、付けてもいいですか?」

 お願いと言われて、前から腕を回して付けた。私は無意識でやってしまったのだけど、この行動はハジメさんを刺激するには十分のことだったみたい、

「…前から付けて貰うって、こんなドキドキすんの…?」

 と言って、恥ずかしそうに俯いた。

「パズルだから、こう…くっつきますね」

「ウン、そう…」

「うれしい…大事にします」

「ウン…
 ほら、予定通り、寝転がって星見よう?」

「わっ!」

 抱きすくめられながら、ベッドに倒れ込んだ。

 しばらくそのまま夜空を堪能していたら、ふとハジメさんが距離を取って、私を仰向けにさせた。

 片手に指を絡めながら、もう片手でスウェットの裾をゆっくり、胸の上まで捲り上げた。

 ブラは1階に放られたまま、私の小さな胸がすぐに晒された。

「…ャ…」

 それから、履き直した下着をまた下ろされて…今度は膝の所で止められた。

 あらわになった茂みを縫って、ハジメさんの指がまた、私の敏感な所をクチュクチュと掻き乱す。

 大きな天窓の下、まるで外でされているみたい…



「…見られ…ちゃう…」



「…誰も…



 …星しか見てねぇよ…」



 ハジメさんの低い声が引き金となった



「…ァッ…



 ハジ…メ…さ…ァ…



 …ヤぁん…!」



 ハジメさんの指でまたイッてしまって



 胸の震えが



 自分の出す甘い声が



 とても淫乱だと思った





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