呼吸を重ねて

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 (★)

 肌の熱さが浮き彫りになる程、周りの空気が冷たいと感じた。

 それ以上に熱い、ハジメさんの手。唇。

 晒された肩と鎖骨に沢山口づけながら、ハジメさんの手がブラのカップをそっとめくった。

「…ッ」

 咄嗟にあらわにされたものを手で覆った。

 でもハジメさんに優しく横へ払われた。

「…どうして…?」

「だ…って…」

 小ぶりな私の胸。実はコンプレックス。

 イッサちゃんくらい大きかったらよかった。

 ハジメさん…昔、イッサちゃんの事好きだったって言ってた。

 もしかしたら大きいのが好きかも、なんて考えたりする…

「ぅ…あ、の、ハジメさん…」

「…ウン…?」

「…ごめんなさい…」

「………ナニが??」

「………ち…っちゃくて………」

 消え入りそうな声で呟いた。

 一瞬間があって、あ、ガッカリさせた? と思ったら、耳にキスをされて、

「ばか」

 と囁かれた。

 心臓が飛び出そうになって、また手で抑えようとしたところを掴まれて、今度は恋人繋ぎ。

 唇の上下を優しく吸いながら、片方の手で私の胸を包み込んで柔らかく動かす。

 時々指の腹で尖端を撫でられて、ビクッと小さくのけぞった。

「…カワイイ…ヤワラカイ…」

 ツツツとハジメさんの唇が降りてきた。

 谷間に顔をうずめてフルフルと擦りつけたり、尖端を口に含んでピチャピチャとわざと音を立てたりする。

 私は堪えきれずに、はあっ、と強く息を吐いて、空いている方の腕でハジメさんの頭を抱えて、さらに密着させた。

「すごいドクドク言ってる…」

 ハジメさんは嬉しそうに笑った。

 そしておもむろにスウェットの上を脱ぎだして、ハジメさんの肌があらわになった。

 夏の海の時に一度見ているのに、その時は何も思わなかったのに、今、真っ直ぐに見れない。

 ウロウロと視線をさ迷わす私の頭を、ハジメさんは自分の胸に寄せた。

「ホラ…俺も…すごいでしょ…?」





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