【空の兄弟】シリーズのオマケ書き
【風結子の時計】あとがき
(あとがきに代えて)
【漫画版の流れの覚え書き】
●榮太郎、風結子に腕時計を見せる。
欲しいとせがまれるが突っぱねる。
●榮太郎出征。その際に、自分が無事
帰ったら風結子に腕時計をあげると
約束をする。
●数年後、乳母の寿々子の所へ疎開する事が
決まる。出発の日、敵機の機銃掃射に遭い
両親が死亡。
●同時に榮太郎の戦死を、榮太郎の戦友から聞く。
風結子に渡してくれと頼まれたと、
彼から腕時計を受け取る。
●駅へ辿り着くが酷い空腹と倦怠感と喪失感、
生きる気力を失ったかに見えたが、
榮太郎の腕時計が刻む時の音に救われる。
●寿々子が風結子を探し当てる。
共に疎開先へ向かおうとする際、
腕時計を落としてしまい、
雑踏の中に砕け散る。
●更に時を経て、疎開先で鷹と出会う。
どこか榮太郎に似ている、そこから
鷹を気にするようになった。
ーーおわり。
…というのがむかしむかーしの漫画版の流れでした。
上記を書く為に久しぶりに現物を広げて読みましたが、まぁー、ひどいひどい(笑)
でも、当時、17歳でしたけど、今の私にはない情熱みたいなものは感じました。
それを受け取りつつ、「空の兄弟」をノートで書いていた時にうっすら思い描いていた鷹と風結子の再会、これをどうしても入れたくて…というのが、今回「風結子の時計」を新作小説として形にした理由です。
こうして手直しする機会を持てて、書き終える事が出来て、私的にはよかったかなと思っています。
物語を掘り下げる為に横浜の空襲の事をほんの少しですが調べて…知っている町名が次々と現れて…何にも知らず育ったな、と。そういう所も含めて、知れてよかったなと。
なんかしんみりしちゃいましたが、ともかく、「空の兄弟」と「風結子の時計」、合わせて読んで下さった皆様に多大な感謝を。本当にありがとうございました!
(2021年6月27日 記)
※ブラウザバックで小説にお戻り下さい。
…