traverse

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 (★)

 ヤダ!! って叫ぶ前に、タツミくんが私の中指で突っ込んだ。

「~~~~~!」

 なんだこれ。ぐにぐにで、ぬるぬる。私の指を飲み込んでる。

「そのまま…そのまま…」

 言いながら、タツミくんが入口のすぐ上のトコロを、指の腹で優しく擦る。

 また、みぞおち辺りがぐわりと渦巻いて、声が抑えられなくなる。

「アッ…ンーーッ、ダ、ダメ…ェ…」

 キューッと中指が絞められる。タツミくんがキモチイイっていうの、コレ?

「…イッサぁ…
 …イク…って言って…」

「エッ…そん…な…ヤ…」

「…オネガイ…」

 イジワルなタツミくん。

 エッチなタツミくん。

 オネガイするタツミくん。

 どーしよう。

 どんなタツミくんも、許してしまう。



「ァ、ァ、ァ、ァ…



 …イク…



 …イクヨ…ォ



 …タツミ? イク…ウゥ…」



「イサミ。カワイイ。イッテ? イクトコ、見せて」



 タツミくんの指が上下に左右に、激しく動く…

 私の指に、熱い蜜がまとわりつく。



「アァンッ、ッ、ァアーーー…



 ……



 ……



 …タツミ…もぉヤダ…ヘンタイ…」



「…えー? くくくっ。ゴメン。
 でも…コレで…忘れられないでしょ?(笑)」

 えええ? 忘れさせないって、こういうイミだったの?

「…ばかぁ。えっち。どヘンタイ」


「イッサに何言われてもヘーキ。

 …お風呂入ろ?」



 ニヒッてイタズラ坊主みたいに笑うのも、反則。ダイスキ。



 クタッとなった私をまた、タツミくんは姫抱きして浴室に連れていってくれた。





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