traverse

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 (★)

 事が済んで、私達はしばらく、シーツの中で抱きしめ合ったままで…

 お互い、顔が見れなかった。

 ナニ、あんな大胆なコトを大声で…とか思ったら、頬を熱くするしかない。

「…ン、ナニ? タツミくん」

 タツミくんがシーツの中でなにやら手探りをしていて、なんだろ? と見ていたら…使用済みのアレを摘まんでた。

 キュッと入口を固結びして、

「はは、イッパイ出た(笑)」

「ばかっ」

 私に叩かれて、ベッドを出ていくタツミくん。ソレを捨てたついでに、ソファーからトランクスだけ取って履くと、

「お風呂、お湯張ってくるね」

 浴室へ行ってしまった。

 時計を見る。1:41。お風呂入ったら、寝なきゃ。タツミくん、寝させなきゃ。

 寝れるかな…? あんな…コトした後で。

「ナニ、考えてるの?」

 タツミくんがいつの間にか戻ってきて、またシーツに潜り込んだ。

「タツミくんだけ履いてるの、ズルい。私も着る」

「え、どうせお風呂入るんだから、いーでしょ」

「よくな…わっ」

 立とうとしたところを、タツミくんに後ろから抱きすくめられた。

 タツミくんの脚の間に尻餅をついた瞬間、タツミくんの手がツツツッとおへその下に降りてきた。

「あっ? ヤッ、ちょ…ゥンン…」

「ココ、キモチヨカッタよ…
 …あ、また濡れてる(笑)」

「なっ…しらないっ。ヤ…さわるからでしょ…ぉ」

 くちゅくちゅくちゅ。

「ね…ホンット…なんで…?
 …キタナイ…って…」

「んー? ダイジョーブだって。
 …ホラ、ココ…」

「えっ? わっ!」

 タツミくんが私の手をソコに宛がわせる。

「なっ、なっ、タツミくん!?」

「フフ…ね…ちょっと、指動かしてみて」

「えっ! えっ? ヤダッ、ナニさせよーとしてんの!?」

「ホラ…こーして…」

「ふ…ぁ…あ…」

 タツミくんの指と一緒に、自分の指も動く。

 信じらんない…自分で…弄っちゃってるよ。

「んーと…もう少し…下…ココ、分かる? 入口…」

「ウ…ン」

「…入れてみて…」



 !!!





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