traverse

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 (★)

 ゆっくり…タツミくんが入ってくる。

 指より太いモノが入ってくる。

「…イッサぁ…いたくない…?」

 ダイジョーブ。

 上気した顔でうなずくと、私の頬を包みながら、タツミくんが徐々に倒れ込んでくる。

 カラダの前面同士がぴったりくっついたと同時に、

「…はいった…
 …う…わ…ヤバ…」

 タツミくんの掠れた声が耳元で響いた。

「ぁ…タ…ツ…」

 タツミくんの背中に手を回す。繋がっているトコロが熱い。

 タツミくんがそっと腰を振る。

 少しずつ…早くなる…

「ぁあ…んんっ…」

 奥まで突かれているのが分かった。コワイよりウレシイ。タツミくんの全てを感じられてウレシイ。

 そう思ったら、急に、目が熱くなって、タツミくんの顔が涙でゆらりと揺れた。

「イッサ? ゴメン、ゴメンね、俺ばっかり、キモチイイ…」

 私は慌てて首を振った。

「ちが…っ、タツミくん…っ

 なんか、わかんないけどっ…ううっ…

 …タツミくんが…こんな…近くて…

 ……

 ……



 タツミ。ダイスキ。ダイスキ…ッ」



「…ァ…んっ…伝わってる…

 …イサミ…言うたび、キューッてしまる…

 ……

 ……



 イサミ。俺もスキ。俺の方がダイスキ。



 イサミのハジメテちょうだい。



 俺のハジメテあげる。



 …アアア。イサミ。スキ。スキ。



 イッパイ、聞かせて…?」



「…ァンッ…スキ…スキ…タツミスキ…ッ」



「…ァ、ァ、イサミ。イク。



 ──イッチャウ…ッ」



 タツミくんが私にしがみついて、激しく動いた。



 ウッて絞り出すような声を出した時に、タツミくんの腰がピタリと止まって、クタッと私に体重を預けた。





 タツミくんも、イッちゃった。





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