traverse

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 (★)

「あー…イッサ? こっちに向いてもらえる…?」

「? うん」

 くるっと半回転。目の前に、頬を赤らめたタツミくんの顔。

 また、手首を掴まれて、タツミくんの胸に手を導かれた。ドクドクッと、振動が伝わる。

「え…とさ。んー…見ないで?
 見ないでいいから…

 …さわって」

 ツツツ…とタツミくんのお腹を滑っていって…

 何か、握らされた。

「…っ」

 タツミくんが胸に私の頭を押し付けた。

 タツミくんの吐息が降りてくる。

 なんなのか、分かっちゃった。

 いいの? 私、さわっていいの?

「…どーすればいい…?」

 タツミくんを見上げて、言った。

「そのまま…こう…上下に…いい…?」

 タツミくんに手を添えられたまま上下に…動かす。

「ア…ア…ンーッ…ヤバ…
 …も…イイ…ゴメン、こんなコトさせて、ゴメン」

 手をシーツの外へ引っ張り出された。そのままその手を押さえ付けられて、タツミくんが上に被さってきた。

 タツミくんの重みに、気が狂いそう。



「…イッサぁ…

 …やさしく…スル…

 …ケド…痛くしたら…ゴメン…ッ」



 シーツの中で両膝を持ち上げられて、開脚させられた。

 タツミくんが何かを手にして、シーツの中でごそごそと動いた。

 それが終わったと同時に

 私の敏感なトコロに

 ナニかが宛がわれた





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