traverse

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 (★)

 タツミくんのハダカ。直視出来なくて、シーツを目元まで引っ張り上げた。

 散らばった服をまとめてソファーに置いてくれて、あと、何か探しているようだった。

 その時に、タツミくんの後ろ姿が見えて、ドキッとした。

 細身だけど、程よく筋肉がついていて、背筋がなんかセクシーだなぁ、とか思ったりなんかして。

「ナニ隠れて見てんの(笑)」

「みっ、みてないっ」

 急にこちらを振り向くから、ガバッとシーツの中に潜り込んだ。

 白く狭い空間の中、ドキドキしながら丸まる。

 ギシッとベッドの軋む音がして、シーツの上からふわりと抱きしめられた。

「おーい。顔だけでも、見せて」

 タツミくんの甘い声。渋々頭を出す。

 タツミくんの肩の線とか、鎖骨の窪みの深さとか、ヤバい。

 見てられなくて、反対の方へそっぽを向く。

「…一緒に入っていーですか」

「…どーぞ」

 タツミくんが入ってきて、後ろから抱きしめられた。

 肌と肌が直接触れて、気持ちよすぎる。タツミくんの体温、安心する。

「…わっ。ちょ、ヤメテ…んんっ!」

 タツミくんが耳たぶを食んで、胸を弄る。

 じんわり、また、濡れる。

 どうしよ。また、オカシクナッチャウ?

 …ん?

 なんか…

 腰に当たってる? ナニ?



「ア…イッサ?
 …ゴメン、待って、チョット待って」



 腰に伸ばそうとした手を、タツミくんに掴まれた。



 …???





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