traverse

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 (★)

「…どうして、ダメ…?」

 タツミくんが耳元で囁く。

「だ…って…あぁんん…
 …濡れ…ちゃう…っん
 …汚しちゃ…ヤ…ぁんっ
 タ…ツ…
 …ううううン…ッ!」

 私の熱く滴るトコロに、タツミくんの中指が出たり入ったりする。

 くちゃくちゃって音がする。

 キューッてタツミくんの指を飲み込んでる。

「…すご…吸いつく…」

 タツミくんが私の胸を舌で転がしながら呟いた。

 胸からの刺激。熱いトコロからの刺激。

 みぞおちがモゾモゾする。ナニコレ。なんか来るよ。

「ねっ…ねぇ…!?
 ヤダ、コワイ、タツミ、ヤメテ、コワイ…」

 私の胸を吸いながら見上げるタツミくんに、懇願する。

 タツミくんの首に腕を回して、懇願する。

「…イッサぁ…カワイイ…
 ダイジョーブ…俺の事見てて…?
 …見ながら…イッテヨ…」

 イク? イクってなぁに?



 タツミくんの指の動きが早くなる



 くちゅくちゅくちゅくちゅ



「ダイスキ、イサミ、イッテ、イッテイイヨ」



 タツミくんの指。タツミくんの声。タツミくんの顔。



 あああ。私。



「アーーーッ! タツミ? ヤダァ、ヤダヨォ…



 アアン……



 ──────



 ──────



 ──ウワアァン!!」



 私の上半身がクタッとなって、タツミくんの肩に首をもたげた。



 タツミくんの手が、ビショビショ。



 私は…イッテしまったらしい。





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