traverse
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(★)
「…イッサ?
…すごい…濡れちゃった…
…俺の膝」
私の脚の間に宛がっている自分の膝に目をやりながら、タツミくんが言った。
「え、あ、やだ、ゴメン、でも、なんで??」
出所が自分の…って分かる、だって、なんか、ジュワってしてるもん。
でも、何でこんな事になってるのか、タツミくんの膝を濡らすほどにしてるのか、さっぱり分からない。
ドクドクと鼓動が打ち付けて、気持ちが高揚する。
オロオロしている私を見て、タツミくんはいとおしそうに笑って言った。
「イッサぁ…なんも知らないんだな…とことん、ビギナーだなぁ…
…ね、ちょっと一回、こっちに寄っ掛かって?」
私の背中に手を回して、肘掛けから背もたれに私を預けた。
タツミくんの片膝はくっついたまま。
タツミくんの片手で顎を掬われて、唇を貪られている間に…
もう片手が…
私のおへその下に…
下着の中へ滑ってきた。
「アッ…ヤ…タツミく…
……
……」
タツミくんの唇が、私の声を奪う
聞こえるのは
ぴちゃぴちゃという音
ダメ…タツミくん…
そんなトコロ
ハジメちゃんにも触られたことない
…