雑踏の中のふたり

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 (★)

「…ッ…ッ…」

 痛がってる?

 この状況が恥ずかしい?

 千晴はくしゃくしゃに顔を歪めて、声を押し殺していた。

「ちはる…? ゴメ…ン…俺…だけ…キモチイ…イ…」

 千晴の頬に手を当てて、千晴の唇をついばんだ。

「た…かし…っ、ヘーキ…ダイ…ジョーブ…
 …ンッ、ンアッ、ヤ…ッ、アァ…ンッ!」

 徐々に発せられる、千晴の艶声。

 高志の脳を、刺激する。

 腰の振りが、速くなる。

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ。

「アンッ…アンッ…たかしっ…コワイッ…ギュッ…って…して…ぇ」

 千晴が高志の胸にしがみついた。

 ふたりのカラダが揺れて、千晴の膨らみが高志の肌を擦る。

 ヤバイ。デル。デチャウ。



「ちはっ…! イク、イク、イク…ッッ!!」



「…ッッ!!…」



 高志の動きがピタリと止まった。

 繋がった所が、ドクドクッと脈打つ。



 千晴の中で、射精した。





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【雑踏の中のふたり】中間雑談・3





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