雑踏の中のふたり
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初めて見る高志のカラダを見て、千晴はぱっと目を反らした。
「…どうした…?」
「だ…って…」
「…見てよ…」
「…アッ…」
千晴の顎を持ち上げた。
千晴の顔が、みるみる赤くなる。
俺の肩とか、腕とか、胸元とか、とにかく目が泳ぐ。
そんなにうろたえて、かわいい。
コータのは、見た事ない? キスもなかったんだったら、そうなのかな。
千晴が不意に、高志の腹部に手を滑らせた。
「…っ…」
沢山の蹴り痕、やっぱり、ズキズキと痛い。
顔を歪めていると、千晴は高志の手をそっと払って、そこに唇を寄せた。
高志の反り立つモノが、千晴の膨らみに触れる。
「ア…ッ、ち…はる…」
「エッ」
高志は、衝動に駆られた。
千晴のふたつの膨らみで、高志のを挟んで…上下に擦った。
「アッ…ヤッ…!」
「ちはる…ちはる、ゴメン…ちはる…ち、はる…ぅ」
高志のモノが、膨れあがる。
膨らみを揺さぶられて、千晴が喘ぐ。
波が、ふたりに押し寄せようとしていた。
…