雑踏の中のふたり
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(★)
千晴の頭が地面に着く前に、うなじから手を差し込んだ。
千晴の乳房を貪り、もう片手で千晴の茂みの奥にある敏感な所を優しく擦る。
「…ッア…アン…ッ」
自分を大事にしろって忠告した当の本人が、何をやってるんだって、高志は苦笑した。
お前はまだ、なにも知らないか?
おっさんの言葉が頭をよぎった。
した事は、ない。でも、聞いたり、読んだりはしていた、知識は、あるつもり。
そしてこういう事は…好きじゃないと出来ない事だと、今、思い知らされている…
千晴は?
おっさんに向けていた苦痛の顔を、今、俺には向けていない…と思う。
頬が桜色に染まって、はぁはぁと上気していた。
指の動きを止めると、千晴のソコが、指を飲み込むようにクチュクチュと動いて、じんわりと蜜が溢れた。
「千晴…? キモチイイ…?」
千晴の耳元で囁くと、
「…ンッ…わか…んな…い…
…高志が…手ぇ置いてるとこ…
…ドクドクッ…てして…コワイ…」
千晴が涙声で答える。
コワイなら、やめる?
また少し、指を動かす。
くちゅっ。
「アッ…! アァン…!
…ヤダ、ヤダ、たかしっ、ヤァン…!!」
…