悠の詩〈第2章〉
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メンツを聞くと、やっぱりいつものメンバーだった。樹深、丸山、由野と俺、そして柏木も来るらしい…みんなが乗り気、の中に柏木は含まれてない気がする(苦笑)
「時間とか集合場所とか、どうなってる?」
『そうそう、それも粗方決めちゃったんだけど…
柳内くん、○○ボウルって所知ってる? チケット使えるのがそこなんだけど』
「おー分かるぞ。家族で何回か…車でしか行った事ないけど、電車かバスで行くんだよな?」
『やっぱりそうなんだね。私は知らない場所だからよく分からなくて…
バスならボーリング場の目の前で降りられるけど、1時間に1本しかないって丸山くんが言ってたから…
とりあえず駅前に集合で、バスに乗れなかったら電車で行こう。
丸山くんと柏木さんが午前に用事があるから、みんながお昼を済ませてからの集合で。
っていう感じなんだけど…それでいいかな?』
「りょーかい」
『はぁ、よかった』とまた由野が安堵の声を出す。否定するワケないのに。へんなやつ。
『じゃあ、また木曜にね』
「おー。あっ、由野まって、おーい!」
話が済んでお互いに切り上げようとした時、俺は慌てて由野を呼び止めた。
『あっ、えっ、なに、どうしたの柳内くん』
受話器を置くギリギリだったらしく、ガチャガチャと派手な音を鳴らしながら由野の声が戻ってきた。
「えーとさ。ありがとう」
『えっなにが』
「誘ってくれて。俺ボーリング大好きだからさぁ、めっちゃ楽しみにしてる」
『…………』
…あれ、由野の反応がない。
なんかへんな事言ったか? と思った矢先、
『はぁ、よかった』
と、またまた安堵の声。今日の由野はそればっかだな(笑)
…