waiting
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(★)
「カズ…ユキ…」
唇をそっと離して、でもたった数cm、まだ息のかかる距離で芽衣子の顔を見る。
芽衣子はとろけた表情をして、こんなに間近で俺に見られてる事に羞恥を感じているようだった。
俺はリビングの中央に置いている小さなローテーブルに手を伸ばして、天井のシーリングライトのリモコンをピッと押した。
フッと明かりが消えて、カーテンは遮光だから外からの明るみも入ってこない。
「メ…イ…いーい…?」
「ひあ…」
芽衣子の耳元で囁いたら、芽衣子が身体をくねらせた。
その隙に上着のジッパーを勢いよく下ろす、芽衣子のハイネックセーター姿が現れた。
身体にぴったりくっついたシルエット、大きなバストとくびれたウエストを強調していた。
セーターの上から、ゆっくりとふたつの膨らみを揺する…超やわらかい。
「…ッ…」
声を出したら響くって分かっているから、芽衣子は片手で口元を押さえて、声を出さないように必死になっていた。
眉間にしわを寄せて、時折まぶたをうっすら上げて、その奥に見える芽衣子の色っぽい瞳に撃ち抜かれた。
芽衣子の艶かしい表情をもっと見たい。でもこの後ろから抱きつく体勢もやめたくない。
「メイ…ちょっと…移動するよ…」
「わ…っ」
そう言って俺は、芽衣子の腰に両腕を回して芽衣子を引きずった。
部屋の角っこに置いてあるスタンドミラー。
その前に俺達は構えて…鏡越しに目が合って、同時に顔を赤くした。
芽衣子が視線を反らそうとしたので、また顎を捕らえて、鏡に真っ直ぐに向けさせる。
「ずっと見ててよ…」
芽衣子のセーターの裾を捲り上げる…薄いスミレ色のブラ。
フロントホックになっていて、両手でカチャカチャと金具を動かすとパチンと外れた。
「やっ…カズユキ…ッ」
隠そうとしてクロスしかけた腕を、芽衣子のお腹の所で片手で押さえた。
あらわになった芽衣子の胸、ぷるんとして、白くて雪みたいで、きれい。
もう片手でそっと包む、服越しよりももっとやわらかい…
「あ…っ…あン…」
俺の手のひらに伝わる感触と芽衣子の熱、それから徐々に濡れていく芽衣子の声。
俺の興奮の数値が上がっていく。
…