FALL
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(★)
セーターの裾を、鎖骨の辺りまで捲り上げた。
さっき俺が服の中でしたから、ブラから膨らみがポロリと出ている状態。
やらしい。芽衣子ちゃん。
膨らみを周りから手で少し持ち上げて…
ちゅ…っ
敏感な尖端を、口の中で転がした。
「~~~~~!!」
目をギュッと瞑って、顔を真っ赤にしながら首を横に振る、芽衣子ちゃん。
声を出さないように、必死そう。
「いいから…声…出していいから…」
「…んっ…」
意固地な芽衣子ちゃん、どうしたら聞かせてくれる?
頭の中で作戦を練る、その時、廊下でギシッギシッ、と誰かが歩く音がした。
「「……」」
お互い、息を潜める。
心臓の音が、そのまま聞こえそう。
足音は、この部屋の前を通り過ぎて、もう少し奥の方で、ガチャリ…とドアの開閉がなされた。
ちらりと壁掛け時計を見る。
6:31。
そろそろ、寮の奴らが活動し始める時間。
「…ごめん…芽衣子ちゃん…
…やっぱり、声、出さないように…
…お願いしても、いい…?」
耳元で囁くと、芽衣子ちゃんが目を潤ませて、恨めしそうに俺を見た。
そうだった
俺、芽衣子ちゃんにはイジワルだった
ごめんね
…