FALL
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「うーん、あー、でもさ、水着じゃないと、ここで遊べないでしょ?」
言いながら、芽衣子ちゃんの傍へ寄っていった。
一体どんなのをタオルで隠しているのか、悶々と考えてしまう自分。男なんだからしょうがないよね。
「はあ、まあ、そうですよね…」
むー、と考え込む芽衣子ちゃん。
「自分で行くって決めて来たのに…ダメですね、うん、ダメだ」
決意を固めたのか、羽織っていたタオルをスルッと剥いだ。
突如露になった、芽衣子ちゃんの肌と水着。
トロピカルカラーのセパレート。
フリルが控えめに付いていて、腰の両側は細いゴム。
芽衣子ちゃんの形のいいくびれが強調されて、一見大人びたデザインじゃないのに…なんかヤバイ。
「相田さん! 持ってて下さい」
「あっ…ハイ」
ボーッと見とれていたら、急にタオルを投げ込まれて、慌ててキャッチした。
シャワーで芽衣子ちゃんの身体が潤っていく。
しぶきに当たり、髪を掻き上げる芽衣子ちゃんの表情とか、色々もう、ヤバイ。
シャワーを止め、さっと消毒槽に浸かって、俺の所に来た。
「相田さん、もう大丈夫です、お待たせしました」
多分芽衣子ちゃんは、タオルの事とか、なかなかこちらへ来れなかった事に対して言ったんだと思う。
でも、俺の方が、大丈夫じゃなくなってるんじゃないのかっていう位…鼓動がすごい事になっていた。
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