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 車を停めたパーキングまで戻ってきて、「さぁ、こっから30分くらいかな」とヤスコが言いながら車を発進させた。

 流れる景色をぼんやり見つめていると、ヤスコがキシシと笑いながらこんな事を聞いてきた。

「で? 憧れの相田ちゃんはいかがだったかな?(笑)」

「いかがも何も、相田さんがいるって最初に言ってよヤスコ。
 突然だったからテンパっちゃったよ…あぁ、多分うまく話せてない」

 言いながら、カラオケでの相田さん、帰りがけの相田さんを思い返して、物語おはなしを読んで感じたままの相田さんだったと思い知らされる。

「そんなキンチョーさせるような男かね?(笑)
 まぁでも…イイヤツよ。なんだかんだ優しいし面倒見いいしねー」

 あれ…ヤスコが誰かをこんなに誉めるの、珍しい。

「本人自覚してなさそうだけど、女にモテるよー。
 今日も相ちゃん狙いのコ、何人かいたなー。今頃誰かに口説かれてたりして。
 大丈夫かねー、ひゃはは」

「ははは…」

 ヤスコの言葉にモヤッとしちゃったのは何故だろう。あの優しさは私だけ、なんて思い上がりを持ってしまったのか。

 そんなわけないのに。相田さんは誰にでも優しくしてくれる人なんだ。

「──る?」

「──はっ、えっ、ナニ??」

 またぼんやり考えている所をヤスコが割って入ってきて、でも全然聞こえてなくて聞き返した。





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