最後の一滴
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さて、ココアも飲み終わったことなので…ここでロビンさんから答え合わせが始まった。
「つまり、なまえがネコになるのは悪魔の実と言うよりは異世界に来たことによるバグじゃないかしら?」
「バグ??」
「そう。私たち能力者の様に海水で変化はするけど力が抜けたりしんどいことは無いのよね?」
『、はい。確かに…姿がネコに変わってしまうだけで他に異変はないです』
じゃあ試しに海楼石を持ってみて。と、ロビンさんに言われてウソップさんから渡されたそれを持った途端、
―――ボフン!
『にゃあ…(わぁ…)』
先程まで着ていた服の塊の中心にはネコのなまえ。
やはり海の濃度が高くなるとネコになるのではないかとの事で、人間にするにはその反対の真水が必要であることがわかった。
原理がわかったので、戦闘時はネコになれるように海楼石の保管場所を覚えておく事と、念の為お風呂場には海水用の浴槽を準備することになった。
改装はフランキーさんとウソップさんがチャチャ〜とやってくださるそう。
そんな簡単そうに言うが、本当にそれで良いのだろうか?
一先ず会話するには人間でないとということで、お風呂場に行って人間になって帰ってくるということになったので一旦お開きになった。
「どうかしら?コレでなまえも一員というのは」
「サンジくんのペット枠…私は文句ないわよ。なまえ、貴方はどうしたい?まだこの船から降ろしてほしい?」
『私は…』
たった数時間。
この世界で拾われて命を繋がれて、絶望も焦燥感も虚無感も…海に入る前の気持ちが全部飛ばされてしまった。
何故、この人たちは"海賊"と言いながら、こんなにも暖かいのか…"海賊"は"自由"と言っていたが、私の思う"海賊"とはきっと違うのだろう。
そんな彼ら彼女らに返せるものはあるのだろうか?
本当に私は、消えてなくなる事がこの海賊団に対するこの気持ちの恩返しになるのだろうか?
『私…ただの穀潰しかもしれないですけど、この気持ちを、今のこの気持ちを、お返しできるチャンスがほしいです!お掃除とか、お洗濯とか、皆さんのお仕事のお手伝いをさせてください!暴力は苦手なので、戦う事はできませんが…日常のお手伝いはさせてほしいです!よろしくお願いします…!!』
こんな勇気、久しぶりに出したかもしれない…人前は緊張するし、視線も耐えられない…でも、私はきっとこのチャンスを逃してはいけないのだと、そう直感した。
「おう!よろしくな!なまえ」
船長の一言でゾロさんも諦めたのか納得したのか…私を睨みつける事はなくなった。
むしろお昼寝をしに行ったようだ。
宴の準備だ〜!と叫んでルフィさんは釣りに行ったそう。
でかいの釣りあげてやるからな〜!ってにっこにこで走っていった…異世界のお魚、ちょっと楽しみ。
ナミさんは私の旅の装備を揃えるための予算を組み直すと言って部屋に戻って行った。面目ない…
フランキーさんとウソップさんも早速お風呂場の工事の準備に取り掛かる前に設計相談の為、工房へ帰って行った。
サンジさんは夜の歓迎の宴の準備に。
ブルックさんも宴の時の演奏の準備だとか。
「なまえ、みんなはそれぞれ自分の仕事に戻ったわ。私も夜までアクアリウムの本棚で調べ物をしに行くわね」
『あっ、はい。ありがとうございました』
室内に帰って行くロビンさんの背中を眺めていると足元から元気な声がかかった。
「なまえ!オマエはオレと健康診断とワクチンの相談だ!」
『えっ、?ワクチン?』
「新世界には色んな病気があるからな!少しずつワクチンを摂取して身体に耐性を付けていくんだ!何が起こっても不思議じゃない世界だからな!」
『はぇえ…本当にお医者さんなんだね…凄い…』
「このォ〜褒められても〜嬉しくないんだぞぉ〜コノヤロー」
クネクネとテレテレと踊っているから、きっと彼なりの喜びの舞なんだろう。可愛い…
新しい人生
(ここのみんなと幸せになりたい)
2024.07.28
「つまり、なまえがネコになるのは悪魔の実と言うよりは異世界に来たことによるバグじゃないかしら?」
「バグ??」
「そう。私たち能力者の様に海水で変化はするけど力が抜けたりしんどいことは無いのよね?」
『、はい。確かに…姿がネコに変わってしまうだけで他に異変はないです』
じゃあ試しに海楼石を持ってみて。と、ロビンさんに言われてウソップさんから渡されたそれを持った途端、
―――ボフン!
『にゃあ…(わぁ…)』
先程まで着ていた服の塊の中心にはネコのなまえ。
やはり海の濃度が高くなるとネコになるのではないかとの事で、人間にするにはその反対の真水が必要であることがわかった。
原理がわかったので、戦闘時はネコになれるように海楼石の保管場所を覚えておく事と、念の為お風呂場には海水用の浴槽を準備することになった。
改装はフランキーさんとウソップさんがチャチャ〜とやってくださるそう。
そんな簡単そうに言うが、本当にそれで良いのだろうか?
一先ず会話するには人間でないとということで、お風呂場に行って人間になって帰ってくるということになったので一旦お開きになった。
「どうかしら?コレでなまえも一員というのは」
「サンジくんのペット枠…私は文句ないわよ。なまえ、貴方はどうしたい?まだこの船から降ろしてほしい?」
『私は…』
たった数時間。
この世界で拾われて命を繋がれて、絶望も焦燥感も虚無感も…海に入る前の気持ちが全部飛ばされてしまった。
何故、この人たちは"海賊"と言いながら、こんなにも暖かいのか…"海賊"は"自由"と言っていたが、私の思う"海賊"とはきっと違うのだろう。
そんな彼ら彼女らに返せるものはあるのだろうか?
本当に私は、消えてなくなる事がこの海賊団に対するこの気持ちの恩返しになるのだろうか?
『私…ただの穀潰しかもしれないですけど、この気持ちを、今のこの気持ちを、お返しできるチャンスがほしいです!お掃除とか、お洗濯とか、皆さんのお仕事のお手伝いをさせてください!暴力は苦手なので、戦う事はできませんが…日常のお手伝いはさせてほしいです!よろしくお願いします…!!』
こんな勇気、久しぶりに出したかもしれない…人前は緊張するし、視線も耐えられない…でも、私はきっとこのチャンスを逃してはいけないのだと、そう直感した。
「おう!よろしくな!なまえ」
船長の一言でゾロさんも諦めたのか納得したのか…私を睨みつける事はなくなった。
むしろお昼寝をしに行ったようだ。
宴の準備だ〜!と叫んでルフィさんは釣りに行ったそう。
でかいの釣りあげてやるからな〜!ってにっこにこで走っていった…異世界のお魚、ちょっと楽しみ。
ナミさんは私の旅の装備を揃えるための予算を組み直すと言って部屋に戻って行った。面目ない…
フランキーさんとウソップさんも早速お風呂場の工事の準備に取り掛かる前に設計相談の為、工房へ帰って行った。
サンジさんは夜の歓迎の宴の準備に。
ブルックさんも宴の時の演奏の準備だとか。
「なまえ、みんなはそれぞれ自分の仕事に戻ったわ。私も夜までアクアリウムの本棚で調べ物をしに行くわね」
『あっ、はい。ありがとうございました』
室内に帰って行くロビンさんの背中を眺めていると足元から元気な声がかかった。
「なまえ!オマエはオレと健康診断とワクチンの相談だ!」
『えっ、?ワクチン?』
「新世界には色んな病気があるからな!少しずつワクチンを摂取して身体に耐性を付けていくんだ!何が起こっても不思議じゃない世界だからな!」
『はぇえ…本当にお医者さんなんだね…凄い…』
「このォ〜褒められても〜嬉しくないんだぞぉ〜コノヤロー」
クネクネとテレテレと踊っているから、きっと彼なりの喜びの舞なんだろう。可愛い…
新しい人生
(ここのみんなと幸せになりたい)
2024.07.28
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