最後の一滴
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意識が浮上した。
いや、浮上してしまった…
『っ、ごほっ!!!!』
「おい!ネコ!!!平気か!?!?」
『かっ、かっ、(ネコ…?)』
「おい、チョッパー!このネコ診てくれ!」
「任せろ!!」
残念な事に意識が浮上してしまった…
咽ていたのがやっと落ち着いて、目を開いた先に見えたのは…鹿?
「気が付いたか?よかった。サンジ!気がついたみたいだ!」
「おぉ、そりゃーよかったな。どうしてこんなところで溺れてたんだよ…思わず飛び込んじまったぜ」
ガシガシとタオルで拭きながらこちらにやってきた彼の濡れた金色の髪がキラキラと陽の光を反射している。
服もじっとりと濡れ、彼が私をすくい上げたのだろう。
「オマエ!おい、喋れるか!?事情を聞かせてくれ。痛いとことかないか?」
『(鹿が喋ってる…)』
「オマエ、もしかして話せないのか?」
『ぅにゃ〜(キミは誰?)』
私の声から出たのはネコの鳴き声…
『にゃ!?ふみゃみゃ!?!?(え、なんでネコ!?)』
「お、喋れるんだな!よかった!」
『ぅにゃぅにゃみゃみゃ〜!!(なんでネコなの!?ここはどこ!?)』
「ん?混乱してるのか?ここは麦わら海賊団の船の上だ。オレはトニートニーチョッパー、この船の船医だ!」
いや私そんなこと聞いてるんじゃなくて、なんでネコになってるの!?というかこの喋る鹿何!?どういう世界!?理解が追いつかなくて、目が回ってきた…
『きゅう、…』
「あっ、おい!しっかりしろ!」
「とりあえずサンジくんもネコも海水でベタベタだからシャワー浴びてきたら?」
「そうね、ネコさんは気を失ってるようだけど、水に触れて大丈夫なの?」
「ああ!鼻や耳から水が入らないようにだけ気をつけてやれば大丈夫だ!多分メスだからサンジなら丁寧に扱ってくれるだろう!」
ネコを腕に抱え風呂場へ向かっていたサンジが勢いよく振り返って慌てだした。
「!?なに、この子はレディだったのか!!?」
「メスだろ」
「メスもレディも一緒だろ!」
ゾロが加わりまた喧嘩が始まりそうだ。
「喧嘩してないでさっさと終わらせてご飯にしましょ!サンジくん!!」
「そーだ!そーだ!サンジ、メシだー!!」
「あーあーわかったから、大人しく待ってろ野郎共」
先程よりもデリケートに胸に抱き直し、風呂場へ向かうサンジの背中をクルーたちはこれからあのネコの所在にどうしたものかと頭を悩ませた。
知らない世界、
(なんでネコ?)
2024.07.14
いや、浮上してしまった…
『っ、ごほっ!!!!』
「おい!ネコ!!!平気か!?!?」
『かっ、かっ、(ネコ…?)』
「おい、チョッパー!このネコ診てくれ!」
「任せろ!!」
残念な事に意識が浮上してしまった…
咽ていたのがやっと落ち着いて、目を開いた先に見えたのは…鹿?
「気が付いたか?よかった。サンジ!気がついたみたいだ!」
「おぉ、そりゃーよかったな。どうしてこんなところで溺れてたんだよ…思わず飛び込んじまったぜ」
ガシガシとタオルで拭きながらこちらにやってきた彼の濡れた金色の髪がキラキラと陽の光を反射している。
服もじっとりと濡れ、彼が私をすくい上げたのだろう。
「オマエ!おい、喋れるか!?事情を聞かせてくれ。痛いとことかないか?」
『(鹿が喋ってる…)』
「オマエ、もしかして話せないのか?」
『ぅにゃ〜(キミは誰?)』
私の声から出たのはネコの鳴き声…
『にゃ!?ふみゃみゃ!?!?(え、なんでネコ!?)』
「お、喋れるんだな!よかった!」
『ぅにゃぅにゃみゃみゃ〜!!(なんでネコなの!?ここはどこ!?)』
「ん?混乱してるのか?ここは麦わら海賊団の船の上だ。オレはトニートニーチョッパー、この船の船医だ!」
いや私そんなこと聞いてるんじゃなくて、なんでネコになってるの!?というかこの喋る鹿何!?どういう世界!?理解が追いつかなくて、目が回ってきた…
『きゅう、…』
「あっ、おい!しっかりしろ!」
「とりあえずサンジくんもネコも海水でベタベタだからシャワー浴びてきたら?」
「そうね、ネコさんは気を失ってるようだけど、水に触れて大丈夫なの?」
「ああ!鼻や耳から水が入らないようにだけ気をつけてやれば大丈夫だ!多分メスだからサンジなら丁寧に扱ってくれるだろう!」
ネコを腕に抱え風呂場へ向かっていたサンジが勢いよく振り返って慌てだした。
「!?なに、この子はレディだったのか!!?」
「メスだろ」
「メスもレディも一緒だろ!」
ゾロが加わりまた喧嘩が始まりそうだ。
「喧嘩してないでさっさと終わらせてご飯にしましょ!サンジくん!!」
「そーだ!そーだ!サンジ、メシだー!!」
「あーあーわかったから、大人しく待ってろ野郎共」
先程よりもデリケートに胸に抱き直し、風呂場へ向かうサンジの背中をクルーたちはこれからあのネコの所在にどうしたものかと頭を悩ませた。
知らない世界、
(なんでネコ?)
2024.07.14