-BlueRosePrincess-【凍結】
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突然、ふと目が覚めて寝室から出ると、枢はカウチに座り書き物をしていた。
その傍らには拓麻がいて、私に気付くとにっこり笑った。
「おはよう、なまえちゃん」
「どうしたの?なまえ。眠れなかった?」
『ううん…目が、覚めちゃっただけ』
枢の横に腰かけてぼんやり書き物をする姿を眺めていると、拓麻が近付いてきてなまえの手をそっと取った。
『?』
「これ、いつから付けてたの?全然気付かなかったよ」
「なまえに触らないで。昨日だよ」
わざと二人のリングがペアだと主張するように、指輪を付けている左手で拓麻の手を払いのけてなまえの手を握った枢。
「あ、やっぱりペアなんだ。いいなー」そんな拓麻の呟きは枢の冷やかな視線によって空気に溶けていった。
拓麻は逃げるように窓の方へ近付くと、何かをみつけたようで、そっと窓を開けた。
「あっ!…びっくりした。あの馬敏感すぎるよ。窓を開けたとたん優姫ちゃんを蹴飛ばして暴走…」
『!!』
「あ、大丈夫みたいだよ。僕たちって草食動物に嫌われる臭いがするんだろうか…?」
「一条」
「……はぁ、わかったよ」
枢からの仕事に苦笑いで出ていった拓麻を見送って、枢の横に座り直した。
『誕生日なのに、かわいそうじゃない?』
「なまえはそんなこと考えなくていいよ。それより、もうすぐドレスが届くはずだから、着てみて」
『もぅ、…有り難う、枢』
君と日常と
(わぁ、濃紺なパーティードレスね…星が散りばめられてるみたいでキラキラしてる…とっても素敵!可愛い…)
(よく似合ってるよ)
(有り難う!枢)
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2012.12.12