-BlueRosePrincess-【凍結】
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「なまえ、そろそろ行くよ」
『あ、待ってよ枢!じゃあね優姫、零』
枢にぐいぐい腕を引かれて、そのまま教室ではなく寮の方まで逆戻りしていく。
『ちょ、枢!?授業は?』
なまえの言葉は丸無視だそうだ。
不機嫌最高潮の枢はそのまま乱暴に部屋に入るなり、星煉を呼んで「二人とも休む」と伝えた。
『ねぇ、枢…本当にどうしたの?』
「なまえ本当に、わからないの」
『…………ごめん』
「…はぁ、僕も少し頭を冷やしてくるよ」
そう言って枢はシャワールームへ消えて行った。
一方なまえは、少しぼーっとした後、今がチャンスだと言わんばかりにバタバタと何かの準備に取り掛かった。
そして、枢がシャワーから戻る頃には部屋中が紅茶と甘い香に包まれていた。
『あ、枢。もう大丈夫なの?』
「なまえ…これは?」
『聖ショコラトルデー。枢とは二人だけでしたかったから』
「………はぁ」
『えっ、何!?どうしたの!?』
大きな溜め息を吐いて抱き着いてきた枢にびっくりしながらも、少し湿っている枢の髪に指を通す。
「くれないのかと、思った」
『え?』
「他の人にはあげるのに、僕だけないのかと、…安心、した」
心底安心したように、穏やかな顔つきになった枢を見て、くすくすと笑うと『ばかねぇ』と呟いて、
貴方が一番大切よ
(今も昔も、これからも)
(これ…)
(フォンダンショコラって言うの。枢だけの特別)
(―っ、有難うなまえ)
オマケ→