-BlueRosePrincess-【凍結】
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――どうしたって貴方しか見えないのに――
今日はショコラトルデー。
朝から女の子達が浮足立っている。
もちろん、夜間部の調理場にも甘い香りが漂っていた。
『瑠佳は何を作ってるの?』
「―っ、なまえ様っ!私はチョコレートマフィンを…」
『そう、とてもいい香りが外までしていたわ』
「あ、有難うございます////なまえ様は何を作られるのですか?」
『私はガトーショコラを。楽しみにしててね』
そう言うと瑠佳は顔を真っ赤にして、とても綺麗に笑って返事をしてくれた。
が、直ぐにいそいそと材料などを片付け始めた。
「すみません。もう片付けますので、もう少しお待ちください」
『いいのよ。ゆっくりしてね』
そのあと直ぐに瑠佳のマフィンが焼き上がったので、私はそのまま調理場を使わせてもらった。
瑠佳の話によると、莉磨はクッキーを焼いていたらしい。
瑠佳は自室に戻って行ったので、一人で作業に取り掛かる。
暫くの後、出来上がったガトーショコラの生地を2ホール焼いている間に、もう一つだけ特別の作業に取り掛かった。
夕刻前、ホールに集まり授業の支度をするメンバーに、綺麗にラッピングされたガトーショコラをそれぞれ渡した。
瑠佳と莉磨にもマフィンとクッキーを貰って、星煉からはトリュフを貰った。
そこで、枢が降りて来たのでそのまま校舎へ向かった。
どこか少し、不機嫌な枢の隣を歩きながら…。
扉を開くと、そこにはいくつものゲートが出来ていて、優姫が一生懸命に説明をしていた。
私はそのまま瑠佳たちとスルーしようと思っていたが、どうやら私のゲートがあるらしい…。
「なまえ様…う、受け取ってください!」
『有難う。私、貰えると思ってなかったから何も準備してなくて…』
「そんな!受け取ってもらえるだけで十分です////」
それでもやっぱり心苦しいので、ポケットを漁ると…
『あ、飴玉でも…いいかな?』
「―っ、そんな!!滅相もない////」
『こんなモノでごめんね』
「有難うございます////」
顔を真っ赤にさせたり、くらりとよろける子、泣き出しちゃった子もいる。
そんな子たちに慌てていると、後ろから声をかけられた。
「なまえ、行くよ」
『あ、枢待って!優姫どこにいるか知らない?』
「なまえセンパイ!ここにいますぅ…」
人混みから出てきた優姫に駆け寄って、全身を見る。
『怪我してない?大丈夫?無理しないで』
「大丈夫です!あのっ、これ…!」
『わぁ、有難う。私からも、どうぞ』
「あ、有難うございます////わーい」
『零にも、ね』
「………どうも」
丁度、優姫の後ろに少し警戒しながらも佇む零にも一緒に渡せた。
『あと、理事長の分もお願いしてもいいかな?』
「勿論です!」
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