-BlueRosePrincess-【凍結】
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今日も面倒臭い授業とやらが始まった。
何やらタブレットの話をしているようだが、私は全く持って関与していない。
なぜなら、私にはこの授業について行ける程の知識がないからだ。
(どうせ生まれるなら、それなりの知識を与えてほしかった)
枢の読む本を横から一緒に読んでいると、ある異変に気付いた。
『枢、英と暁がいない』
「…はぁ、」
『行っても、いい…?』
「止めても行くんでしょ?なまえは」
『う…』
「いいよ。僕もあとから行くから」
『有難う、枢』
枢に許可を貰って英と暁を探す為に教室を出た。
最近はもう記憶が曖昧で、断片的なキーワードが揃い始めてからしか気付けなくなってきたなまえ。
(ああ、原作がもう始まっているのね…今、思い出した)
すると、血の香りが風に乗って鼻孔をくすぐった。
この香りは…
(優姫の…!)
香りを辿って見つけた時は、既に優姫が英に掌を噛まれていた。
『英、やめなさい』
「―っ、!なまえ…様…」
『離しなさい。私の言葉が聞けないの?』
「―っ…」
「なまえ、そこまでnバーン!
「びっ!…くりした…枢様となまえ様の前で撃つなんて」
「だっ、ダメじゃない零!!」
「その“血薔薇の銃(ブラッディローズ)”納めてくれないかな。僕らにとって、それは脅威だからね…」
痴れ者の二人を預かり、寮へと戻った四人は枢の部屋にいた。
枢のシャワーを待ちながら話す。
『英、停学10日よ。とばっちりだけど、暁も』
「…はい」
「停学10日か…でもその価値はあったなぁ…優姫ちゃんの血。血液錠剤(タブレット)だけの生活って僕に向いてないのかなぁ…彼女の血に抗えなくてつい…」
――ビシッ
髪を乾かしていた枢が素早く英の頬を叩いた。
「つい?」
「すみません」
『英、今のはイケナイわ。枢が手を挙げなかったら、私が打ってた』
そんななまえの反応に英は少し苦い顔をした。
「なまえは何もしなくていいから」
『でもね、枢…』
大切を傷付けた罪は重い
(なまえはキレイでいて)
(キタナイことは全部)
(僕が引き受けるから)
2011.12.16