-BlueRosePrincess-【凍結】
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――そして、舞台は整った――
進めていた学園の話がまとまり、私に全てを打ち明けた枢。
が、私は夜間部への入学を拒否した。
「なまえ…」
『、そんな目で見てもダメよ。私は行かない』
「………」
『そんな高等な勉強、私には付いていけない。私には優れた知力なんて備わってないの』
「でもね、なまえ」
『それとも枢は私に恥をかかせたいの?私は真っ平御免よ』
「なまえ、僕の話を聞いて」
『イヤよ』
先ほどからこのやり取りがずっと続いている。
なまえは一向に折れようとしない。
「なまえ、僕はなまえがずっと傍にいてくれさえすれば、それだけでいいんだ。全寮制なんだ、なまえが傍にいないと思うと息もできなくなってしまう。なまえは僕が死んでもいいの?」
『…はぁ、枢はどうしてそんなに必死になるの?』
「なまえを愛してるからだよ」
『……条件があるわ』
「なんでも」
枢の大袈裟な説得に、なまえはもう折れるしかないと思ったのか、一つ突飛な条件を掲げてみた。
『黒主理事長に約束して。私の成績、テスト、全て免除すると』
「、え?」
『私は学園にいるだけ。学生の風貌をして寮に住んでいるだけ、と』
「なまえ、それは…」
『出来ないなら、行かない』
なまえは出来ればもう、あまり物語に関与したくなかったのだ。
これ以上、イレギュラーが起こってほしくないと。
その反面、やはり枢と離れたくない気持ちも込み上げる。
これは一種の賭けであり、妥協点でもあるのだ。
そんな突飛な条件を聞かされた枢は、至極ご満悦な微笑みを浮かべて私を抱き寄せた。
「なんとしても通してみせるよ。なまえが僕の傍にいてくれるなら」
新しい生活の条件
(出来ますよね、理事長)
(枢くん、そんな我が儘は…)
(出来ますよね/黒笑)
(ひぃい!)わ、わかったよ。そうしよう)
(有難うございます)
2011.11.10